東芝2015年第3四半期連結決算発表(全文1) 業績予想7100億円の赤字
株主資本2,800億円減少
33ページでございますが、株主資本の前回差異を記載してございます。右下をご覧ください。株主資本を前回から2,800億円減少いたします。4,300億円の見通しから1,500億円の見通しに変更させていただきます。当期純利益の悪化、先ほどの1,600億円に加えて年金負債調整額が約1,300億円減少するというふうに見込みました。前回見通しの公表以降、日経平均をはじめとした各種利回りが悪化しておりまして、本日現在でもその傾向にあまり変化が見られないということで、これを受けて最新の状況をベースに、年金資産の運用悪化影響を織り込むというふうな見通しの手続きをさせていただきました。次ページでございますが、これによりまして株主資本は1,500、ネットD/Eは残念ながら900を超えるというか、1,000%に近いという数字になってしまってございます。 35ページに資産価値をわれわれとして継続的にモニタリングしていくべき項目を並べてございます。第2四半期では東芝テックの海外POS事業の減損、これに加えましてこの第3四半期では、右のほうの一番下にございますが、送変電・配電事業の減損を処理しています。原子力事業が一番上にございますが、この状況については次のページでご説明をさせていただきます。 11月27日に弊社・志賀より、14年度の原子力事業ののれんの減損テストに使用した事業計画、このご説明をさせていただきました。今回の減損テストに使用した事業計画、これをこの資料で同様にご覧いただきたいと思います。基本的には11月にご説明をした計画から大きな変更はございません。左に事業別の、16年度から18年度の3年間、その右に19年度から2030年度までの12年間、併せ持って15年間の事業計画の数字を載せてございます。その表の一番右、少し離れたところは、12年間の年平均値を、売上高、営業利益、EBITDA、それから内訳別に並べたものでございます。 表の各年度の右に、前回差を付けました。特に16年、17年でございますが、その一番下のほうをご覧いただきますと、EBITDA合計で、16年、17年、おのおの100億を落とした計画にしてございます。11月のご説明のときには割引前の計算値のみお見せをいたしておりました。年平均の数字でございますが、減損テストという観点で見ると、将来計画には年平均900億円のEBITDAが織り込まれているということを今回、ご参考に付け加えさせていただいてございます。グラフのほうを見ていただきますと、一番右に高い棒グラフ、1,900億とございますが、これが将来12年間のEBITDAの計画を単純に12個足して、12で割った数字でございます。 これですと1,900という数字になりますが、減損テストをやる場合にはディスカウントが入ってきますんで、おのおのの年度をディスカウントしたベースを12個足して、12で割ると、一応900という数字になります。もちろん将来的には1,900億を上回っていくようなEBITDAを計上する必要がございますが、減損テストという意味合いでは、将来計画は900億円程度が入っているというふうにご理解ください。 次のページで公正価値と帳簿価額の状況、これをご説明をさせていただきたいと思います。前回計画に対しまして、事業計画に今、ご覧いただいたように大きな変更がないということで、公正価値が帳簿価額を上回るという状況に変化はございませんで、15年度減損テストのステップ1は、いわゆる減損の兆候がないという結果になってございます。ただし、減損テストは一応最低年1回行うというルールにはなってございますが、都度、さまざまなリスクを考慮いたしまして今後当面、必要と判断した際には、適時適切にクリーンなバランスシートを作るという意味でのれんの資産性を確認していくという手続きを取っていきたいというふうに考えてございます。すいません、長くなりましたけれども以上でございます。 司会:当社からのご説明は以上でございます。これより皆さまからご質問をお受けしたいと思います。ご質問あります方は挙手をいただいて、ご指名をさせていただきます。係の者がマイクをお持ちしましたら所属とお名前をおっしゃっていただければと思います。じゃあ、3列目の真ん中の男性の方。