東芝2015年第3四半期連結決算発表(全文1) 業績予想7100億円の赤字
15年度の9カ月の累計の売上高、電力・社会インフラについて
15年度の9カ月の累計の売上高、電力・社会インフラでございますが、1兆3,398億円ということで、前年同期に対して1%の減という、表面上は1%の減でございますが、円安影響を除きますと実質的には7%減ってございます。営業利益につきましては1,026億円の赤字ということで、昨年度の9カ月に対して1,456億円の悪化ということになります。1と2を合計いたしますと1,086億円という悪化要素が、1,026億円の赤字に入ってございますんで、これを除きますとプラス60億円ということにはなりますけれども、14年度も同様に430億円の黒字から、いわゆる特記事項と思われる31億円を除くと、実質的に460億円程度のプラスを出してございましたんで、減収等の影響で特記事項を除いても大きく収益性が悪化しているというふうに会社では評価してございます。 18ページは電力・社会インフラ事業の受注残高の状況でございます。海外火力や国内の送配電事業の受注増、こういったものがありまして、前年同期に対して微増ということになってございます。 19ページは電力・社会インフラの主要事業の内訳ということでございますが、今回からこのページでカンパニー別の営業損益を表示させていただくことにしましたので、ご参考にご覧ください。 20ページはコミュニティ・ソリューションの推移でございます。ここでの特記事項は、東芝テックの海外POS事業ののれんなどの減損696億円でございます。これを除いてみますと61億円のプラスだったということにはなりますけれども、昨年度の192億円と比較しますと主に東芝テックが減収減益ということで、全体では約130億円の減益ということになってございます。21ページはコミュニティ・ソリューション社の内訳でございますが、コミュニティ・ソリューション社といたしましては営業利益ほぼ前年と横ばいという状況でございます。 22ページのヘルスケアでございますけれども、前年同期比で営業利益は半減という数字になってございますけれども、特にこの15年度は次世代機の開発費用の増加ということが主因というふうになってございます。電子デバイスでございますが、前年同期比で営業利益が1,694億円の減益となってございます。特記事項は約350億円程度というふうにわれわれ思ってございますが、これを除きますとやはりNANDを中心とした売価ダウンの影響が、昨年度に比べると非常に大きいというふうに思ってございます。 24ページはセミコンダクター&ストレージ社の内訳でございますんで、あとでご参考にご覧いただければと思います。25ページは同社の四半期別の営業損益の推移を示してございます。今回のサードクオーター、これが一番右にございますが、149億円の赤字ということでございます。メモリーは黒字でございまして、ROSはほぼ13%程度ということでございます。また第2四半期からの売価ダウンはドルベースで約15%ということでございました。