脳がバグる荒物屋のような蕎麦屋。福井・坂井市にある謎の店『たけうち』が面白くてウマい

7/27(土) 11:05配信

茹でられる蕎麦

　この『たけうち』も、丸岡エリアで採れた在来種のそば粉を挽いて打つ蕎麦が人気です。今回、いただいたのは福井のソウルフードである「おろしそば」（620円）です。注文してからしばらくすると、1.蕎麦、2.つゆ、3.薬味、4.鰹節、5.蕎麦が数本のった小皿――という5点セットがお盆にのって登場します。

「おろしそば」620円

　食べ方は、次の如し。まずは右手前に置かれた赤い器に何本か入った蕎麦を、そのまま何もつけずにツルッと食べて蕎麦の香りを堪能。　その後、薬味（大根おろしとネギ）を半分つゆに入れ、蕎麦の上に削りたての鰹節をふわっとのせてから、いわゆる普通に蕎麦をつゆにつけながら楽しみます。

まずは薬味を半分つゆに投入し、普通につけて食べる

　ちなみに、つゆは鰹節、昆布、大根の搾り汁で作っているそう。辛味の強い大根の尻尾のほうをおろした搾り汁だそうで、キリッとした辛味がやや甘みのある丸岡在来種の蕎麦と相性抜群。めちゃくちゃ美味しいです。　半分ほど蕎麦を食べ進めたら、薬味をすべてつゆに投入し、今度は蕎麦のほうにつゆを豪快にぶっかけていただきます。これ、福井ならではの食べ方なんですが、ワイルドな冷やし中華のような感覚で最高に楽しいです。