【延岡学園】苦しい1年を過ごして迎えたウインターカップでようやく目指していたバスケットを攻防両面で発揮して1回戦突破 | 高校バスケ ウインターカップ2024
昨年のウインターカップが美濃加茂、今年夏のインターハイも和歌山南陵に競り負けての初戦敗退と、延岡学園は全国大会でいい結果を出せずにいた。ウインターカップの予選決勝では、宮崎工業に残り55秒で4点リードされる厳しい状況に追い込まれながらも、残り22秒に木村俊生の3Pショットで1点差にすると、残り16秒にスティールから大津山晃崇がレイアップを決めての逆転勝利でウインターカップの出場権を手にした。
しかし、予選後のU18九州ブロックリーグのラスト2試合で九州学院と柳ヶ浦に敗れるなど、チームとして苦しい時期に直面し続けていた。この状況を打開するために、楠元龍水コーチは選手たちに延岡学園のバスケットボールが何かという原点が何か、自分たちができていないところを改めて認識させるために、ウインターカップに向けた準備の大半をディフェンスに費やした。
瀬戸内との初戦、延岡学園はティップオフ直後からボール保持者だけでなく、ボールのない局面でも厳しいディフェンスで対応。ンジェ・シェキとフェヤ・ムスタファ・バンバの留学生を擁するとはいえ、瀬戸内から21本のターンオーバーを誘発させ、4Q序盤で最大44点のリードを奪った。
試合の大半で強度の高いディフェンスをできたことについて、楠元コーチは「自分たちがこだわっているバスケットボールではあるので、もちろんミスもたくさんありましたけど、15人だれが出てもそう。留学生を含めてピック&ロールでショーをするとか、そういう戦い方で結果を出そう、答え合わせをしようと言ってきました。うまく噛み合わない大会が続いたんですけど、今日はしっかり勝つことができました」と説明する。シェキとムスタファが低姿勢で両手を大きく広げ、ピック&ロールに対して一生懸命に足を動かす姿は、楠元コーチからすれば50%くらいの出来と少し辛口だが、チームメイトたちのディフェンスの意識をより高めるという点でも大きな意味があった。
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