人気生成AIツール、ジャンル別ランキング
OpenAIが2022年11月に公開した生成AI「ChatGPT」の登場以降、さまざまな生成AIツールが世の中を席巻している。そうしたなかで、2024年AIトレンドランキングをAI系コミュニティのSHIFT AIが情報収集意識の高い会員を対象にアンケートを実施。結果を公開している。 まず、2024に話題になったと思う生成AIとしては、「ChatGPT」が89.0%でトップ。大きく離れてGoogle DeepMindが開発した「Gemini」が49.6%、Anthropicが開発した「Claude」が39.5%と続いている。ChatGPTは汎用性が高く、Geminiは医療や研究分野における解析能力、Claudeは安全性や倫理面が考慮された設計が注目されていると、SHIFT AI代表の木内翔大氏はコメントしている。 では、実際に今使っている生成AIツールとしては、「ChatGPT」が91.8%とやはり圧倒。ただ、AIチャットボット型の検索エンジンである「Perplexity AI」が35.3%で2位になり、「Gemini」は32.4%で3位となっている。 続いて、ジャンル別に見てみると、実際に使っている画像生成AIツールはOpenAIが提供する「DALL-E3」が36.6%でトップ。アート系画像生成を得意とする「Midjourney」が17.9%、PhotoshopやIllustratorなどと連携して使える「Adobe Firefly」が11.1%と続いている。木内氏によるとDALL-E3は精度と利便性が高く、Midjourneyは特定のクリエイティブニーズに応えることから人気に。Adobe Fireflyは著作権問題への心配が不要でニッチな層に人気だとしている。 動画生成ツールでは、シンプルな操作で高品質な動画を生成するとされる「Runway」が11.2%でトップ。3Dやリアルな映像の生成が強い「LumaAI」が5.9%、映像制作現場での利用が多いとされる「Kling」が4.6%となっている。 そのほか、情報収集AIツールや業務改善AIツールに関しては、「ChatGPT」がダントツで「Perplexity AI」「Gemini」と続いている。情報収集意識の高い人たちが、どんな生成AIを活用しているか、新興生成AIの話題なども紹介されているので、目的にあった生成AIツールと出会うためにも、このアンケート結果を一読する価値はある。 出典:SHIFT AI「2024年AIトレンドランキング」より
Forbes JAPAN Web-News