体が歪み、体調まで悪くなる「絶対にしてはいけない歩き方」の特徴
柔道整復師のshuheiと申します。現在は表参道で整骨院を経営するかたわら、これまでトップアスリートやアーティストら5万人以上の施術を担当してきた経験をもとに、腰痛や肩こり、姿勢改善など多くの方にとって身近な健康に関する情報をSNSで発信しています。
姿勢が悪くなりがちな季節が到来
一日猫背で仕事して運動しないといけないのはわかっているけど、冬は寒くて家で丸くなっていたいという方、多いのではないでしょうか? 今回はそんなあなたの姿勢改善の意識改革をしていきます。 冷え込みがいよいよ厳しくなってくる時期、街を歩く人たちも冬モノを着る機会が出てきたように思いますが、特に私が気になるのは厚底靴履いている人の増加です。 ブーツにしろ、スニーカーにしろ10cm以上はあるであろうでっかい靴をよく見かけますね。あの厚底靴、実は重いものだと片足500g前後あり、両足で1kgもあるとまっすぐ歩くのにもある程度の体幹力と歩き方の理解が必要になります。 重い靴のままうまく歩けていないと靴底がすれ、姿勢が悪くなり、姿勢が悪いまま歩くとさらに靴底が擦れまっすぐ歩くことがままならなくなるという負のループに入ってしまいます。
足の歪みが体全体の歪みに連鎖していく
さらに悪化すると、足の歪みが膝を歪め、そのまま股関節⇒背骨⇒首と歪みが連鎖していきます。起こりうる恐ろしい症状としては次のようなことが挙げられます。 ・変形性膝関節症 関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って、痛みが生じる病気です。軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。また、関節をおおっている関節包(かんせつほう)と呼ばれる繊維膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌され、いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。 ・股関節痛 股関節症の症状は、関節の痛みと機能障害です。最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては常に痛みのある状態になったり、夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされたりすることになります。一方、日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用、座敷での会食や正座が困難になります。長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの家事労働にも支障をきたします。 ・腰痛 腰痛にもたくさん種類があるのですが、特に体勢がくずれ筋肉に負荷が加わり立ち上がるのもきつくなる筋膜性腰痛が多く、いわゆる「ぎっくり腰」の状態になる場合もあります。 ・自律神経の乱れ 歩き方が前かがみになり、骨格が歪んでいると、自律神経の伝達ルートが妨げられてしまいます。まっすぐなトンネルを進むのと、ジグザグだったり、狭くなったりがあったりすると通りづらいものですよね。背骨が歪んでいると、自律神経と脳脊髄液も密接な関係があります。脳脊髄液の流れも悪くなってしまいます。どちらにせよ、自律神経のはたらきが悪くなる原因になってしまいます。