「めちゃくちゃ時間を使って準備してここにきている」 日本シリーズ5度目出場のソフトバンク甲斐拓也が9回の反撃で考えたこと
◆SMBC日本シリーズ2024 第1戦 DeNA3―5ソフトバンク(26日、横浜) ■どういう状況!? 速すぎ周東が〝渋滞〟切り裂くスライディング【写真】 ファンにとっては思わずひやりとする最終回となった。ソフトバンクが敵地で初戦を制したが、5点リードで迎えた9回に守護神オスナが3失点。それでもマスクをかぶった甲斐拓也は冷静だった。 オスナは2死から3点を失い、さらに一、三塁で打席には牧秀悟。一発が出れば逆転サヨナラのピンチだった。1点まではOKという状況だが甲斐は「打たれてOKとは思っていないし、明日も試合があるので。そういう風に考えてはない。最低最悪なことも頭に入れて考えながらやらないといけない」と振り返る。傷口が開けば、守護神の今後の起用にもさらに影響が出る可能性もある。勝利を第一に考えつつ、7試合の展開を想定したリードも頭に入れ、サインを出した。 奇しくも初めての日本シリーズ出場は7年前の同じカードで、今回で5度目の出場となった。国際大会も含め何度も大舞台を経験した甲斐でも「難しいことは分かった上で、すごく簡単にはいかないってのはある」と語る。それでも頼もしい言葉も口にした。「僕ももちろんめちゃくちゃ時間を使って準備してここにきているので」。あと3勝を勝ちきるため、頭脳をフル回転させる。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社