東京都、老人ホームで月1回PCR検査 小池知事「高齢者は重症化しやすい」
東京都の小池百合子知事は2日、記者会見し、新型コロナウイルス対策の一環として、都内の有料老人ホームや認知症の高齢者グループホームで、入所者や施設職員を対象に月1回を目安にPCR検査を実施していくと発表した。小池知事は、この施策を「戦略的かつ集中的な検査」と表現。これまでも、2月から特別養護老人ホームなどを対象として、集中的な検査をしてきたといい、対象となる高齢者や職員は計約11万人だと語った。
予算は、都の予備費を活用する。 小池知事は検査について「1回で終わりでなくて、月1回。毎月この検査を繰り返す。高齢者は重症化しやすく、高齢者施設で陽性者が出るとクラスター化しやすい」と指摘。さらに「認知症の方は『マスクしてください』とか(伝えても)なかなか理解いただけないところもある。そこはまず検査していく」と語った。 さらに、療養病床を有する病院、精神科病院でも同様の検査を行うといい、医療従事者らを合わせて約7万人が対象となるという。