大阪地検の元トップ性的暴行の罪を一転 無罪主張に女性検事「どこまで愚弄すれば」【news23】
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大阪地検の元トップが、部下の女性検事に性的暴行をした罪に問われている裁判。北川被告は、裁判で一転して無罪を主張すると明らかにしました。被害を訴えた女性検事は再び会見を行い、「絶句し泣き崩れた」と声を震わせました。 【写真を見る】大阪地検元トップ 一転、無罪主張 女性検事「どこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのか」 ■「同意があると思っていた」大阪地検元トップ 一転、無罪主張 被害を訴える女性検事 「被害申告なんてしなければよかった。被害申告したせいで、私は自分の恥をさらしただけで、大切なものを全て失ってしまった」 被告が一転して、無罪を主張したことについて、被害を訴えた女性検事は、いまの心情を語りました。 被害を訴える女性検事 「組織のトップから受けた性犯罪被害を訴えることが、これほど恐ろしく、これほどまでにひどく傷つけられ続けることだなんて思いもしなかった。私はただ、再び苦しんでいる被害者の方々に寄り添うことができる検事の仕事にもどりたかっただけなのに」 大阪地検のトップの検事正をつとめていた北川健太郎被告(65)。 2018年9月、大阪市の公務員用宿舎で、酒に酔って抵抗できない状態だった部下の女性検事に、性的暴行をした罪に問われています。 北川被告 「被害者に対して重大で深刻な被害を与えたことを心から謝罪したいと思います」 北川被告は、10月に行われた初公判では起訴内容を認めていました。ところが11日、弁護人が、今後の裁判では無罪を主張すると明らかにしたのです。 北川被告の弁護人中村和洋弁護士 「相手が抵抗できない状態とは思っていなかったし、同意があると思っていた」 初公判で起訴内容を認めたことについては「これ以上、事件関係者や検察庁に迷惑をかけたくないという思いからだった」と主張しました。 被害を訴える女性検事 「なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか。もっと早く罪を認めてくれていたら、もっと私は早く被害申告をできて、また新しい人生を踏み出すことができた」 被害を訴えた女性検事は、初公判の後に会見し、北川被告から口止めをされたことや、職場で誹謗中傷を受けたことなど二次被害についても明かしていました。