【BCジュベナイル】武豊シンビリーブ10着「見せ場はあった」 エコロアゼルは8着
[GⅠブリーダーズカップジュヴェナイル=2024年11月1日(日本時間2日)2歳牡・セン、デルマー競馬場・ダート1700メートル] 日本馬が大挙、19頭も乗り込んだ今年のブリーダーズカップ。毎年、持ち回りで2日間にわたって開催される米国競馬の祭典は初日に2歳GⅠが集中して行われ、この日4つ目のGⅠは2歳ダートの頂上決戦が10頭によって争われた。 日本からは森秀厩舎の米国産馬2頭が挑戦。エコロアゼル(牡)は菅原明、シンビリーブ(牡)は武豊とのコンビで、ともに人気薄の立場で臨んだ。 シンビリーブはスタートが今ひとつで後方からのレース。対照的にエコロアゼルは好位の外めを手応え良く進んだ。勝負どころではシンビリーブも先行馬群に取りついて、2頭とも直線での末脚に期待がかかったものの、そこからは脚が止まって伸び切れず。エコロアゼルが8着、シンビリーブはしんがりの10着に終わった。勝ったのはMガルシア騎乗のシチズンブル。勝ちタイム1分43秒07(良)だった。 シンビリーブの武豊は「見せ場はあった。攻め馬よりも競馬のほうがいい走り。思った以上に行きっぷりが良くて向正面の感じは良かったんだけど、最後は力尽きました。2戦目でこれなので、競馬に慣れてくれば楽しみですよ」と大敗の中にも確かに素質を感じ取った様子。また、エコロアゼルの菅原明も「短いところを使っていた馬で、追走はすごく楽でした。距離の面ではちょっと長いかなというのは感じました」と非凡なスピードを評価しつつ距離を敗因に求めていた。 2頭を管理する森秀調教師は「一瞬まくり切ったかなと思ったけど、そんなに甘くなかった。まだこれが2戦目だし、また帰って頑張ってくれるんじゃないかな」とシンビリーブを評価し、エコロアゼルについても「あのレースでも余裕があった。短距離を使っていた馬でさすがに距離が長かったけど、見せ場はあったと思う」と鞍上と一致したジャッジだった。
三嶋 まりえ