2024年版 使い勝手良し、走り良し!「最強」電動SUV 10選 カテゴリー別ランキング
ヒョンデ・アイオニック5 N - 走りの楽しさ
優秀賞:BMW iX3、ジャガー Iペイス 運転が楽しい電動SUVなんてあるのか? そう疑問に思われる人も多いだろうが、結論、ある。ヒョンデは、ガソリンエンジンを搭載した同社初のホットハッチであるi20 Nとi30 Nが優れた性能を発揮し、発売直後からクルマ好きの注目を集めた。そして、そのドライビングの魅力をEVにも引き継ぐべく、アイオニック5の高性能版を開発した。 アイオニック5 Nは、硬いサスペンションと高出力モーターだけのパワープレイヤーではない。強固なボディシェル、リアアクスルのリミテッド・スリップ・ディファレンシャル、アダプティブダンパー、そしてエンジニアのユーモアセンスのおかげで、純粋に楽しめる。パワーのオン・オフの繰り返しが面白く、6速MTとガソリンエンジンのテイストを模倣することもできる。 弊誌のマット・プライヤー記者は試乗記でこう述べている。「これは画期的なクルマだと思う。初の本格EVドライバーズカーだ。エンジン音がするからではなく、チューニングが素晴らしく、真のエンジニアリングを感じられるからだ」 アイオニック5 Nが少しハードコア過ぎるなら、他の選択肢もある。BMW iX3は、モーターが1基しかないため頼りなく聞こえるが、どちらかといえば、それが逆にBMWらしいハンドリングに役立っている。また、やや旧式化してはいるが、ジャガーIペイスも運転していて楽しい。
メルセデス・ベンツ EQE SUV - 運転支援
優秀賞:BMW iX、スコダ・エンヤク 長時間の運転に疲れたとしても、最近のクルマ、特に高級車には運転支援技術が満載されている。中には全く役に立たない機能もあり、オフにしないとストレスで発狂しそうなアラームもあるが、大体の機能はロングドライブや退屈な渋滞時のストレスを取り除いてくれる。 メルセデス・ベンツは、1999年に初めて本格的なアダプティブ・クルーズ・コントロール・システムを導入し、今でもトップクラスの運転支援技術を誇るメーカーだ。他社のシステムほど「短気」ではなく、前方に他車が割り込んできてもいきなりブレーキをかけるのではなく、徐々に減速する。ステアリングアシストはスムーズで、渋滞等で交通の流れがストップすると、二輪車や緊急車両が通れるようなポジションを取る。車線維持や速度超過警告などはほとんど運転の邪魔にならず、オフにするのも簡単だ。 ライバルとなるBMW iXのアダプティブ・クルーズ・コントロールも非常に優れており、最新のスコダ・エンヤクの運転支援もスムーズに作動する(初期バージョンは動作がやや不安定なこともあった)。テスラの「オートパイロット」は北米市場では有用だろうが、欧州など他の市場では初歩的なバージョンしかないため、今回は取り上げなかった。