その昔、地球にも輪っかがあった説、浮上中
輪っかで地球は寒冷化した?
もし地球の周りに輪があったとしたら、当時の気候に大きな影響を与えていたはずです。冬半球を覆い、夏半球に向けて光を反射させ、冬半球は冷却が進み、夏半休は若干の温暖化が進んだと予想されます。隕石が地球に落下する際に発生した塵も、冷却をうながした可能性が大きいです。すべてが大気の化学組成(CO2レベルを含む)に大きな変化をもたらしていたはずです。 輪系が地球の気温に影響を与えたという考えは、地球外の出来事が地球の気候をどのように形成したかについての我々の理解に新たな複雑さのレイヤーを増やすことになります。 とトムキンス教授は述べています。 当時の地球には、生命体がいたとしてもかなり少数だと考えられています。当時の地球上の生命は主に水棲で、原始的な魚類、頭足類、サンゴ、初期の脊椎動物などでした。陸地はほとんど不毛で、コケのような単純な植物が出現し始めたばかりの頃です。 トムキンス教授のチームは自分たちの理論について説得力のある説明をしていますが、彼ら自身も認めているように、まだ解決すべき問題がいくつかあります。年代測定技術によると、研究されたクレーターはほとんどが2つの別々の時代に分かれているそうです。なぜほぼ同時期に落下しなかったのかという理由としてチームは、一部の破片がミニムーンを形成し、それもまた最終的に地球の重力の力で崩壊した可能性があると説明しています。また、その仮説を検証するには、赤道付近の堆積岩の地質についてさらなる研究が必要だと認めています。
岩田リョウコ