井上尚弥と井上拓真の兄弟が本人解説でゲスト出演 尚弥は1回にダウンを喫した場面を「効いてはいたと思う」
プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)と、WBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)=ともに大橋=の兄弟が28日、東京・江東区のWOWOW辰巳放送センターで一緒にテレビ収録に臨んだ。 7月15日の午後9時からWOWOWライブとWOWOWオンデマンドで放送・配信される『エキサイトマッチSP』の収録にスペシャルゲストとして出演。ともに5月6日に34年ぶりの東京ドーム興行で防衛戦を闘い、尚弥は元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(29)=メキシコ=に6回TKO勝ちし、拓真は同級1位だった石田匠(32)=井岡=に3-0の12回判定勝ちした。 この2試合を2人が解説し、尚弥は1回に左フックを浴び、プロアマ通じて初めてのダウンを喫した場面を「気づいたら倒れてて、カウントが始まってたんで、効いてはいたと思うんですけどね」と振り返った。「1ラウンド目は少し雑に入りましたから、2ラウンド目からはしっかりと丁寧にいきました」などと語った。 拓真は「石田選手にジャブで競り勝てたことは今後の自信につながると思いますし、そこは大きい。そこだけですかね、この試合に関しては」と自己評価は厳しめだった。しかし、尚弥は「自分より(石田と)うまく闘えると思った。拓真はジャブを封じ込める能力が高い。ほとんどもらっていない。自分は結構ジャブをもらっちゃって」とスパーリング経験のある石田の左ジャブを評価しつつ、拓真を称賛した。 プロ戦績は尚弥が27戦27勝(24KO)、ネリが37戦35勝(27KO)2敗、拓真が21戦20勝(5KO)1敗、石田が38戦34勝(17KO)4敗。(尾﨑陽介)