長野日大、前回王者の松商学園を延長戦の末に3-1で下し準決勝へ
5月28日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選の準々決勝が開催。前回王者の松商学園と対戦した長野日大が延長戦の末に3-1で勝利を収め準決勝へと駒を進めた。 【フォトギャラリー】長野日大 vs 松商学園 立ち上がりから強度の高い守備で主導権を握ったのは松商学園。8分、松商学園はCKのチャンスにショートコーナーで変化をつけたクロスを頭で合わせる。これは惜しくも外れたが、ゴールを匂わせた。試合が動いたのは16分、ゴール中央でFKを獲得すると、MF7上田泰輝が直接狙うと見せかけ、横で構えていたDF10平山将大へパス。これを平山が思い切りよく振り抜きゴールに突き刺した。 その後も攻め立てる松商学園は25分、ハーフライン付近からのFKをDF3小林政宗が頭で合わせてゴールネットを揺らすもオフサイドの判定。対する長野日大は36分、リズム良く繋いだボールを最後はDF2赤羽諒星がGKの頭上を狙うもゴールならず。 前半は松商学園が6本に対して長野日大は2本のシュートのみ。長野日大は押し込まれる展開だったが、ハーフタイムに東浩史監督が「絶対に大丈夫。相手も後半は強度は落ちるしボールを握れる時間ができてくるから、崩しの部分でいつも通りやろう」と選手たちを鼓舞すると、前半とは一転、長野日大が松商学園を押し込んでいく。すると65分、相手陣内でのスローインを獲得すると、ロングスローから混戦となり最後はFW11岡村陽来が押し込み、試合を振り出しに戻す。以降は両者とも得点を奪えず10分ハーフの延長戦に。 延長に入っても後半の勢いそのままのに長野日大がチャンスメイクしていく。すると4分、MF7向所咲人が右サイドからPA内にドリブルで侵入。中に切り返し、左足を振り抜きゴールに叩き込み逆転に成功する。さらにその2分後には、FW14笹沢廉が右足でミドルシュートを突き刺す勝負を決定づけた。 一気に逆転された松商学園は、前線に選手を投入しゴールを狙うもゴールをこじ開けられず、3-1で長野日大が逆転勝ちを収め準決勝進出を決めた。 見事な逆転勝利を収めた東監督は試合後「緊張感もあって前半は相手に押し込まれ流れが悪かったですけど、後半は逆に流れを掴んで、自分自身も選手たちもみんなを信じていて最後まで良くやってくれたと思います」とコメント。次戦に向けては「準決勝でも基本的には自分たちの戦い方は変えないですが、都市大さんは強力なので、短い時間の中で対策できる部分は対策をして、自分たちのプレーがしっかりとできるように準備をしていきたい」と話した。また主将のMF10眞鍋顕伸は「目標は全国で1勝。都市大相手にもしっかりと戦って勝利できるように頑張ります」と意気込んだ。 (文・写真=古部亮)