9月絶好調!巨人・吉川尚輝にもう一つの「戴冠」なるか 4季ぶりのV奪回迫る中、注目されるGG賞の行方
巨人が4季ぶりのV奪回にまい進している。 巨人は20日の広島戦(マツダ)に8-2と勝利。主砲岡本和真の26号2ランなど打線の勢いで広島を押し切り、優勝マジックを「6」とした。 【動画】16日の中日戦で6回に2試合連続弾となる5号ソロを放った吉川の打撃シーン 存在感を示したのは副将の吉川尚輝にもある。「3番・二塁」で先発したこの試合では0-0で迎えた3回二死一、二塁の場面、大瀬良大地の外角144キロをとらえ、殊勲の適時二塁打。2試合連続の決勝打をマークし、二塁上で大きく拳を突き上げた。 続く岡本も大瀬良の144キロ直球を芯でとらえ、26号2ランをマーク。3、4番の活躍でこの回、4得点。吉川は初回にも右前打、7回にも中前適時打をマークし、3安打3打点の猛打賞。9月の月間打率は「.397」とまさにミスターオクトーバーともいえる活躍でチームをけん引している。 そして吉川といえば、守備力の高さでも知られる。昨年は守備タイトルのゴールデン・グラブ賞においてセ・リーグ二塁手部門では阪神・中野拓夢が受賞。同部門で10年連続受賞となっていた広島・菊池涼介の記録がストップとなったことも話題を集めた。 今季ここまで吉川は134試合に出場、リーグトップの守備率9割9分4厘(20日現在)を誇る。 GG賞の選考はベストナインと同じく5年以上の取材経験を持つ新聞社などの野球担当記者が行う。 チームの勝利に貢献したという意味で優勝チームから多くのポジションの選手が選ばれることも多く、この点でも4季ぶりのV奪回にまい進しているチーム状況が、吉川の初戴冠を後押ししそうだ。 忍者守備ともいわれる守備範囲の広さなど、球界屈指の二塁手として、これまで幾度もチームを救ってきた。 吉川自身もかねてからGG賞のタイトルは目標に掲げてきた。守備の名手がいよいよ初タイトル奪取となるか。4季ぶりのV奪回の行方とともにこの点も引き続き、注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]