日本発の国際サイバーセキュリティカンファレンス「CODE BLUE 2024」今週開催
CTF などのコンテストやワークショップ、Training などの併設イベントが 11 種類と多いことも CODE BLUE の特徴。14 日と 15 日に開催される「Kunoichi Cyber Game(くのいちサイバーゲーム)」は、若年層の女性セキュリティ技術者育成を目的とした CTF 競技で、CODE BLUE 事務局の篠田 佳奈 氏が企画し、各国に呼びかけ、日米英欧の若手女性技術者で構成された 4 チームが戦う。
「子供たちが将来の夢を描く幼少期から働きかけることが有効。日本では STEM Girls Ambassadors のような試みはあるものの、そこからはサイバーセキュリティがすっぽりと抜け落ちている(篠田氏)」
篠田氏によれば、海外ではサイバーセキュリティに携わる女性の人材育成が積極的に国の方針のもとで行われており、英国では 7 年前から女子中学生向けのセキュリティ教育プログラムが存在し、イタリアでは 4 歳から女性のセキュリティ技術者育成を目指した教育が行われているという。本誌 ScanNetSecurity 編集長 上野は、父親が経営していたパソコンショップの屋号が「ハッカーズ」で、自宅には何十台もパソコンが転がっているという英才教育的環境で生育し、いまではすっかり「あんな風」になってしまったが、この事例からも人格形成初期から接触することの意義が大きいことがわかる。
CODE BLUE 2024 の当日入場料は 128,000 円とお安くはないが、メイントラック以外のセッションがすべて聴講可能なビジターチケットは 3 万円台で登録できる。日本のセキュリティカンファレンスとしては海外からのガチ勢の来場者がおそらく最も多く、最も国際的知名度もリスペクトも高い CODE BLUE で新しい仲間や技術を発見してほしい。
ScanNetSecurity 高橋 潤哉( Junya Takahashi )