30kWh電池で余裕の走り! [ホンダN-VAN e:]なら仕事もレジャーも大活躍確実でしょ!
待ちに待ったホンダN-VAN e:の公道試乗会が開かれた。レジャー用途にも使える使い勝手と、約30kWhという大容量バッテリーを備えたこの商用軽EVは、はたして電動車の期待の星となるか?我らが国沢光宏師匠がアップダウンの多い横浜を走り回って考えた! 【画像ギャラリー】車中泊シーンも再現!N-VAN e:の収納力を見て!(17枚) 文:国沢光宏/写真:奥隅圭之
■ミニキャブEVの不振は電池容量のせい?
日本の場合、電気自動車の普及は軽自動車から始まると考えられている。実際、地方に行くとガソリンスタンドが急激に減少しており、給油するため往復40分も掛かるような地域すら出てきた(休日はさらに条件悪くなります)。 電気は日本全国津々浦々どこでもアクセス出来るため、とても便利。とはいえ、すでに市販されているミニキャブEVの販売台数を見ると、好調と言えない。 なぜか?2011年から電気自動車に乗ってきた私からすれば、最大の原因は電池容量にあると考える。 ミニキャブEVの場合、SAKURAと同じ20 kWh。電池は100%使えるワケじゃなく、せいぜい18 kWh。いや、心理的にそこまで使えないため(電池残量減ると超不安になります)、せいぜい16 kWhといったあたり。気温10度の雨でエアコン使うと、航続距離が100kmを割り込む。
■30kWhの電池が生む安心の航続距離
いくら軽バンといっても100km走れないと厳しい。しかもこれは新車時。8年もすれば容量80%を割り込むため、80kmしか走れないということになる。 私が乗っていた初代リーフも最後は航続距離80kmになっちゃいました。エンジン車で言えば常時残量警告灯付いているようなもの。いろんな意味で厳しい。もちろん1日80kmしか走らないのなら問題ないですが。 N-VAN e:の面白さは、電池を30 kWh積んでいる点にある(編集部注:カタログ値は29.6kWh)。これだと「現実的には使えない4kWh」を引いて26 kWh。厳しい状況でも156km走れてしまう。 容量80%になったって125km。片道60kmまでの場所なら、行って帰ってこられる。逆にエアコン使わない日で、上手なドライバーなら250km以上走れることだろう。軽バンの使い方としては必要にして十分だと思う。