【根掛からない、だから釣れる!】根魚用クランクをチヌで使ってみたら意外な結果に…アツいぞ!チヌクラ!!
ロックフィッシュ専用のコンパクトクランクベイト、ミヤビス(アクアウェーブ)。これを使い東京の湾奥エリアでチヌを狙ってみることに。関東でもどんどん盛り上がりを増しているチニング、はたしてクランクベイトで釣ることはできるのか…? 【画像】「チヌにめっちゃ良いじゃん…」ミヤビス45DR&45XDのスペックと価格
よく飛んで根がかりしない高性能ソルトクランク
ミヤビスはアクアウェーブから発売されているソルトウォーター用コンパクトクランクベイト。対象魚はカサゴやキジハタ、オオモンハタなどのロックフィッシュ。近年、関西方面では根魚をクランクベイトで釣るパターンが確立されており、ソフトベイトとはまた違った感覚で釣れるので人気が高まっている。 ミヤビスはボディが45mm7.4gと、コンパクトながらもバランスのとれたボディデザインにより高い遠投性能を持つ。飛距離が出ることでトレースコースを長くとることができ、バイトチャンスも広がる。 リップの内部にウエイトを組み込むことで前傾の浮き姿勢を確立。急潜行で着水点から足元まで、長いプロダクティブゾーンを確保する。45DRと45XDの2種類がラインナップし、45DRは3mオーバー、45XDは4mオーバーの水深までカバー。 アクションは強めのウォブリングでターゲットに強くアピールし、根の中の魚にいる魚も飛びつかせる。スローリトリーブからファストリトリーブまで幅広い速度域に対応し、いろいろなシチュエーションで使うことができる。
ミヤビスシリーズ First Impression
ミヤビスをまず手にとってみた感想は、45mmのコンパクトさ。ボディデザインはクセのない流線型で、リップの長さや取り付け角度なども含めて全体的なバランスがとても優れている。 カラーは45DRが12色、45XDが10色で、イワシやホタルイカといったベイトフィッシュ系や、根魚が好むゴールド系、濁った水でもアピール抜群のチャートやオレンジ系もラインナップ。基本的に派手なカラーに実績があるロックフィッシュにマッチするカラーセレクトだ。
ミヤビスの「チヌクラ」対応力は?
ではこのミヤビスを使ってチヌ(クロダイ・キビレ)を狙ってみる。 近年はフリーリグによるチニングが流行しているが、クランクもチヌを釣る方法として確立している。よりスピーディーに、より高活性の魚を効率よく釣っていけるのが「チヌクラ(チヌクランク)」の強みだ。 インプレに訪れたのは湾奥の運河。川の全面にゴロタが敷き詰められており、かなり根掛かりしそうなエリアだ。水面を覗くとクロダイの姿もちらほら。ベイトフィッシュや小さいカニなどもいて、雰囲気は抜群。 タックルを準備し、いざ実釣開始。 ミヤビスを泳がせてみると、ゴロタをリップでかき分けながらぐんぐん乗り越えてくる。かなりの根掛かり回避性能である。巻き抵抗は適度にあり、スローでもファストでも軽快に巻いてくることが可能。 まずは45DRでチェック。釣りをしているのはシャローな運河なので、ルアーはボトムにすぐに到達。「ディープダイバーはシャローでは使いにくいのでは?」と思うかもしれないが、長いリップが根掛かりを回避してくれるので、むしろディープモデルのほうがマッチしているのである。 チヌを狙う場合は、フロントフックを外して使うのがおすすめ。根掛かりが減って釣りの効率が上がるし、チヌはリアから食ってくることがほとんどなので、フッキングにはあまり影響しないのだ。 また驚いたのは遠投性能。ボディが流線型なので気持ちよく飛んでいき、7gほどのフローティングプラグとは思えないほどの飛距離が出た。小規模な運河なら対岸まで飛ばすことができるし、オープンエリアなら広い範囲も攻略可能。風が吹いている状況でも問題なく飛んでくれる。 今回はチニング用スピニングロッドにPE0.5号という組み合わせで使用したが、ソルト用のベイトフィネスタックルなどを使っても楽しそうだ。