元気なうちに知っておきたい「認知症の方向け介護施設選び」にはコツがあった
認知症の方向け介護施設選びの“コツ”
淑徳大学教授の結城康博氏も言う。 「介護付き有料老人ホームは月額12万~13万円の安いところもありますが、そうした施設は貧困ビジネスに近いようなところもある。とくに東京など都会できちんとしたところに入りたいなら、月々18万円以上の施設を選びたいところです。 選び方にもコツがあります。絶対に聞いておきたいのが、介護士人員配置。法律上、入居者3人に対して1人以上を配置することが義務づけられていますが、正直、1人では現場は回らない。少なくとも2~2・5人の人員を配置しているところを探したい」 施設を探すための「最初の一歩」となるのが、家族と「ある場所」に出かけることだ。 「介護についての総合相談窓口である『地域包括支援センター』に、家族とともに行ってみることが重要。近くにどのような施設があるのかを一挙に知ることができます。その情報をもとに、実際に施設へ行って雰囲気を感じつつ、自分の資産の状況も勘案して『どこに入りたいか』について目星をつけておくと、配偶者や子供はとても助かります」(渋澤氏) まずは、支援センターに出かけるところから始めよう。 『知らないと認知症生活は「真っ暗闇」に…ボケる前に「伝えておきたい」「まとめておきたい」13のリスト』へ続く 『週刊現代別冊 おとなの週刊現代 2024 vol.4 死後の手続きと生前準備』が好評発売中! 累計188万部の大人気シリーズが、大幅リニューアルでさらにわかりやすくなりました! 週刊現代の大反響記事を、加筆のうえ、ギュッとまとめた一冊です。
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