デジタル時代を築いた巨人、テッド・ネルソンの一風変わった人物像
■ ネルソンのビジョンを未来へ受け継ぐために 西和彦氏と服部桂氏のお話はいかがでしたか? 両氏の語りを通じて、テッド・ネルソン氏が残した足跡の深さを改めて感じることができたと思います。 彼が描いた「ハイパーテキスト」の概念は、単なる技術革新ではなく、人間中心の情報共有と知識のつながりを追求する哲学そのものです。 それは現代のデジタル社会、さらにはAI時代においてもますます重要な意味を持っています。 西氏の技術者としての視点、服部氏のメディアに根ざした視点、それぞれの語りは異なる切り口からネルソン氏の影響力を浮き彫りにしました。 それぞれの経験から語られるネルソン氏のビジョンには、単に過去を振り返るだけでなく、次の世代に引き継ぐべきメッセージが込められています。 この振り返りを通じて、私たち一人ひとりが、情報技術がもたらす可能性とその責任について考えるきっかけとなることを願っています。 そして、ネルソン氏が示した未来への道を、私たちの手でさらに広げていくことが必要です。 それが今を生きる私たちの使命であると感じました。
木寺 祥友