子どもが科学に興味を持つヒントとは? 「天気予報も、スマホも、料理も、みんな科学に関係しています」
それよりも、子ども自身にいろいろなことを体験してもらうことが大事だと思います。イベント、習い事、遊び、なんでもかまいません。どんなことにも科学の要素が含まれていますから。子どもは好奇心のかたまり。体験しているときは科学のむずかしいところが理解できなくても、不思議に思ったり疑問に思ったりすることが必ずあると思います。それが、科学に興味を持つきっかけになるはずです。 一方で、親は「わが子はこんなことに興味を持っているんだ」と察知することが大切です。関連する科学の本を渡したり、話題になっている科学の話をしたりして、子どもの興味をのばす手助けをしてあげるといいですね。テレビで日食のニュースが流れていたらいっしょに日食を観察するといったような、親子で楽しめるタイムリーな体験も、科学好きになるきっかけになるかもしれませんね。 Newtonってどんな雑誌? 1981年創刊。地球物理学者・竹内均が初代編集長を務めた。創刊当初から「中学生以上の人が予備知識がなくても読める」「めくっただけでも楽しめるように、フルカラーで写真やイラストなどのビジュアルを重視する」ことを編集方針としている。発行部数は約8万部で、科学雑誌では日本一の発行部数を誇る。特集記事では天文学や生物学、数学などさまざまなテーマを取り上げており、なかでも「宇宙」「物理学」が人気。 (取材・文/スリーシーズン) 〇Newton書籍編集部部長 中村真哉/株式会社ニュートンプレス入社後、月刊ニュートン、ニュートン別冊シリーズなどの編集を経て、現職。「若い世代にNewtonを知ってもらいたい」という思いから児童書シリーズを立ち上げた。文系出身。2人の子どもの父。