VCARBメキエス代表がリカルド離脱を示唆「最後かもしれない…FLで終えるチャンスをあげたかった」終盤最速ラップGOサインの理由も説明|F1
VCARBのローラン・メキエス代表が、第18戦シンガポールGP決勝を終えた後にコメントを発している。 【動画】ノリスがシンガポールGPを制す!初のポールトゥウィン&キャリア3勝目! 2位フェルスタッペンを突き放す完璧なレース このレースでは角田裕毅が12位、ダニエル・リカルド18位と、中団勢の争いでも苦戦する状況に。レース終盤にはリカルドがソフトへと履き替え、ファステストラップをマーク。これはランド・ノリスの1ポイント加算が有力だったことから、それをレッドブルグループとして阻止するために、リカルドがFLを奪いにいったとの見方も。 だがメキエス代表は、そのリカルドについて「このレースが最後になるかもしれない」と発言。レギュラーシート喪失の可能性が高いと口にしている。 「まず、ここしばらくのレースを踏まえると、今回のシンガポールは全体的に良いパフォーマンスだったと思う。だが、それでもポイント獲得には十分ではなかった」 「それでもユウキとダニエル、両ドライバーは金曜日から競争力を発揮してくれた。ユウキは予選で力強い走りを見せてQ3に進出して、チームとしてもとても励みになる結果だった」
「8番グリッドでポイント獲得を期待していたが、残念ながらユウキはスタートで3つ順位を落とし、そこから追い抜くのは本当に困難だった。今シーズン、スタートについて十分ではなく、ここが改善点だと認識して、懸命に取り組んでいる」 「我々のように拮抗した状態で戦う中団勢は、それがポイント獲得の差を生む。良い面としては、ユウキがソフトタイヤで非常に力強い最終スティントを見せてくれたことだ」 メキエス代表は「ソフトコンパウンドを後半に履かせるのは大胆な判断だったが、それが功を奏し、ポイント獲得には十分ではなかったとしても、ペース面で優位に立つことができたと思う」と続け、角田が見せたタイヤマネージメントとラップペースがポジティブだったと強調した。 一方でリカルドについてはこのように語った。 「後方からのスタートだったのでダニエルがポイント争いまで復帰するには、セーフティカーの出番が必要だったと思う」 「彼はソフトタイヤでスタートし、積極的な戦略でレースを通して非常に良いラップを刻んだが、後方から良いポジションを取り戻すチャンスは事実上なかった。それでもダニエルは決して諦めず、レース中ずっと戦い続けた」
メキエス代表はリカルドの去就について、ドライバー交代の可能性があると示した。それもあって、終盤のソフトタイヤ交換&ファステストラップ獲得についてGOサインを出したという。 「ダニエルにとってこれが最後のレースになるかもしれない。だから彼にはファステストラップでレースを終えるチャンスをあげたかった」 そしてここから残り6レースに向けて改めて意欲を示した。 「これからの2つのトリプルヘッダー(3連戦)に向けて、最後のプッシュを準備する時間が、あと数週間ある。競争はこれまで以上にし烈となっているが、我々は常に全力を尽くす」