実は知らないことが多い!?執事服にまつわる意外な事実
漫画やアニメの影響で、執事服は黒でなければいけないイメージがあるが、実は色に関しては特に厳しいルールもないという。また、関西方面の執事はネクタイよりも蝶ネクタイが主流だったりするそうだ。 「服装だけではなく、一時期は関東と関西で執事協会が2つに分かれたこともありました。 当時、関西の執事協会には蝶ネクタイと白ベストというルールがありましたので、伝統的に今もそれが続いているところがあります。ですので、関西の執事は白の蝶ネクタイに白ベストを合わせて着る方が結構多いです。ジャケットは黒が基本ですが、ベストの色は割と自由だったりします」 執事のアイテムで思い浮かべてしまうのが、懐中時計と白い手袋だ。 イギリスの執事のイメージだと、さらにシルクハットのアイテムも追加されるが、こうした正にといったアイテムを実際に使用することはあるのだろうか。 「一応、懐中時計は執事スタイルのひとつとしてありますので、常時身に着けておくというのがルールにはあります。 ただ正直に言いますと、懐中時計よりもスマートフォンを使う方が早いです(笑)。 またスーツの場合でも、懐中時計のつけ方もいろいろとあるのですが、特にモーニングや燕尾服を着ているときは、基本的に懐中時計をつけましょうというルールがありますね」 現代では、なかなかシルクハットを見かけることは少ないが、大きなパーティーでは実際にシルクハットを着用することもあるという。
「正装のときや、特にドアマンがお客様を出迎えるときはシルクハットをかぶってお迎えをするということが多かったりします。しかし、夏はどうしても暑いということもあり、場所によってはかぶらないこともあります。 でも、白い手袋は常時していますね。理由は、汚さないためが一番のメインではありますが、高価なものを触る機会が多いので、そこに我々の指紋をつけないようにするために、いつも手袋をつけています」