「正直かなり戦力差が」DeNA対ソフトバンク比較…ただ「しぶといベイ打線、モイネロ少し調子下降」シリーズ男候補は?《日本シリーズ展望》
データで見ても今回はかなりの戦力差がある
率直に言って今回の顔合わせは、戦力的にはかなりの差があると感じられる。両チームのデータを比較しよう。 〈シーズン勝敗〉※カッコ内はリーグ内順位 ・DeNA 143試71勝69敗3分 率.507(3) ・ソフトバンク 143試91勝49敗3分 率.650(1) DeNAは71勝、ソフトバンクは91勝と20もの差がある。DeNAは首位・巨人と8ゲーム差の3位だった。 〈打撃力の比較〉 ・DeNA 143試4863打1246安101本(2)508点(1)69盗(1)率.256(1)OPS.688(1) ・ソフトバンク 143試4798打1244安114本(1)584点(1)89盗(3)率.259(1)OPS.721(1) DeNAは打撃力ではセ・リーグ1位だったが、打点はソフトバンクより76点も少ない。OPSもDeNA.688に対してソフトバンクは.721と大きな差がある。DeNA打線はセ・リーグの「相対的な1位」だが、ソフトバンクはパの「圧倒的な1位」だったと言える。
リリーフはDeNAも好成績だがそれ以上に…
〈投手力の比較〉※K/BBは奪三振数÷与四球 ・DeNA 143試71勝69敗36S(5)124 H(4)1285.1回 86本(5)1030振(2)K/BB2.55(3)率3.07(5) ・ソフトバンク 143試91勝49敗44S(1)121 H(3)1289.1回 88本(3)1104振(1)K/BB2.98(1)率2.53(1) 投手力では大きな差がある。DeNAの防御率はリーグ5位、ソフトバンクは1位。セーブ数もDeNA5位に対してソフトバンク1位。K/BBもDeNA2.55に対してソフトバンクは2.98。先発と救援別に成績を比較しよう。 〈先発〉 ・DeNA 48勝44敗807.2回627振 率3.23平均投球回5.65 ・ソフトバンク 64勝33敗870回693振 率2.50平均投球回6.08 先発投手はDeNAがわずか4つの勝ち越しに対してソフトバンクは31。今永昇太が抜けたDeNAの先発は、東克樹が頑張ったがリーグの「中の上」。これに対してソフトバンクはクローザーから配置転換されたモイネロと安定感のある有原航平が左右のエースだった。防御率でも平均投球回数でもソフトバンクが明らかに上だ。 〈救援〉 ・DeNA 459試23勝25敗36S 124H 477.2回403振 率2.81 ・ソフトバンク 427試27勝16敗44S 121H 419.1回411振 率2.58 先発が早く降板する分、DeNAの方が救援投手の登板数は多い。DeNAの救援投手の防御率は2.81、先発が3.23なのでかなり優秀だが、ソフトバンクの救援陣は2.58とそれをさらに上回っている。
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