ATMで高齢者がいると「振り込め詐欺」に遭っているのでは?と勝手に心配になります...。声掛けしたほうがよいのでしょうか?
ATMで声掛けするタイミングも知っておこう
ATMを使った特殊詐欺には、カードをだまし取られる、カードをすり替えられる手口があります。いずれも暗証番号が知られてしまうため、短時間のうちに全額引き出されてしまうのです。また、言葉巧みにATMまで誘導させる手口も存在します。金融機関窓口のように対面での引き出しや振り込みができないため、犯罪に遭うリスクも高くなります。 このような被害を防ぐには、高齢者の気になる言動を見掛けたときは声掛けするなど、まわりの協力が不可欠です。 まず、ATM操作にともなう不自然な動きがないか注意して見てみましょう。携帯電話で通話をしながらATM操作をしている方がいたら要注意です。また、高齢者が一人でATMまで来ている、動揺している場合などは特殊犯罪の被害に遭っている可能性が高くなります。 振り込め詐欺の舞台として、コンビニを指定されるケースが少なくありません。犯罪者にとっては、職員の目が届きやすい金融機関よりも好都合といえるでしょう。もちろん、コンビニ店員もATMでの動きを気にかけています。 しかし、より多くの被害を防ぐためには、一人ひとりの認識が大切です。特殊詐欺は決して遠い世界のことではないのです。声掛けした相手の心証を悪くするかもしれませんが、放置して後悔するよりはよいと割り切りましょう。
間違いでもよい! 勇気ある声掛けで振り込め詐欺を防ごう
特殊詐欺被害に遭うのは高齢者、中でも女性に多い傾向があります。詐欺行為の始まりは電話がほとんどなので、被害を避けるためには留守電対策などが欠かせません。電話に出た場合は、内容をうのみにしないでまわりの人に相談する必要があります。そのためには、相談できる関係を築くことも重要です。 もし、ATMの利用者に違和感を覚えたときは、ためらわず声掛けしてみましょう。 出典 警察庁 令和4年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部