藤原ヒロシが語る新店「V.A.」と「タイムラグの面白さ」 「僕は未来にほしいものを買う」
――ショップに入るブランドのディレクションについては?
※オープン時のポップアップスペースでは「チャンピオン(CHAMPION)」、「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」、「リーバイス(LEVI'S®︎)」、「エル・エル・ビーン(L.L.BEAN)」、「ニューエラ(NEW ERA®︎)」などのブランドと協業したアイテムのほか、高橋盾「アンダーカバー(UNDERCOVER)」デザイナーや西山徹「ダブルタップス(WTAPS)」「ディセンダント(DESCENDANT)」デザイナーが同ストアのために制作したアイテムをそろえる。
藤原:今のオープンの段階では、チームのみんなで選定したブランドに入ってもらっていますが、この先は「V.A.」という名前の通り、ポップアップストアとして、いろんなショップが出店する感じがいいかなと思っていて。そのためにカフェスペースの仕切りとかも可動式にしてあるんですよ。なので、1階のショップだけでなく、2階のカフェもあわせて、それなりに自由度をもって使ってもらえるので、期間ごとに違うお店に変わっていくようになっていったらいいですね。
――オープン記念のコラボレーションアイテムでは、デザイナーに旧知の仲である高橋盾さんや西山徹さんのほかにも、「アニエスベー(AGNES B.)」が入っていたりと、豊富なラインアップです。
藤原:「アニエス」はずっとキャップを愛用したりしていたので、入ってもらえたらいいなと思って。あの筆記体のロゴ、今でもアニエス本人の直筆なんですよ。なので、今回のアイテムに使われている「various artists」のロゴは、このためにアニエスが書き下ろしてくれました。
アーカイブにアクセスできることによってリバイバルの意味が変わった
――ファッションデザイナーについては、時代の変化は感じますか?
藤原:もちろん個別に面白いデザイナーはいるし、変化もありますけど、それよりも、「本気でアパレルを追求している人によるものではないブランド」が増えたような気がします。分かりやすいところでいうと、インフルエンサーやYouTuberがアパレルブランドを運営しているとか。そうなると、アパレル業界全体としてのファッション性は、相対的に落ちてきますよね。