「拷問ストレッチ」なのにハマる!10分間寝るだけで運動しない人でも体が若返る「胸椎伸展」って?
「拷問みたいに痛い!なのに慣れると体がスッキリ!」と評判の『胸椎伸展 10分寝るだけストレッチ』。考案したのは、世界最高峰の「マリインスキー・バレエ団」に所属するバレエダンサー・石井久美子さんです。自身が腰を痛めた経験から「胸椎」に着目したという石井さんに、普段あまり運動をする習慣がない人にこそトライしてほしいという超初級ストレッチを教えてもらいました。 【画像】たったこれだけ!?石井さんが美しくしなやかな体をキープするために欠かせないという「胸椎伸展ストレッチ」のプロセス公開!(全5枚)
■日本人の自分とロシア人のダンサーの決定的な違いに愕然 舞台に立った瞬間、芸術性を求められるロシア・バレエの世界。世界最高峰のダンサーたちと踊る中で、彼らと自分は何が違うのか、日々、研究していました。 日本人の踊りは、「平たんで深みがない」とよく言われます。また、多くの日本人ダンサーが10代で腰を痛めるのに対し、ロシアのダンサーたちは、腰痛とは無縁…。私自身、高校生のときに腰を痛めた経験があったので、何か根本的なことを直す必要があると感じていました。
当時は、「胸椎」という言葉すら知りませんでしたが、背骨の胸辺りの部分に、腰痛にならないヒントや、深みのある踊りの秘密があるのではないかと思っていました。そうやって試行錯誤するなか、「胸椎伸展」は生まれました。 胸椎を柔らかく、しなやかにすることで、私の踊りは劇的に進化し、腰痛とも無縁になったのです。これを「腰痛がなくなるエクササイズ」として動画で発信をしたところ、数多くの反響をいただきました。なかには、「ぐっすり眠れるようになった」「姿勢がよくなった」「スタイルがよくなった」などの声もいただいたのです。
■やればわかる!胸椎伸展で驚くほど身体が変わる 人が活動するときの姿勢は、ほとんどすべてが「前屈み」。でも、前屈みの姿勢に、いいことは一つもありません。前屈みの姿勢でいると、背中が丸まり、ねこ背になります。それに連動して腰が丸まり、骨盤が後ろに倒れていきます。すると、内臓は圧迫され、おなかがポッコリと出た体形になります。前屈みの姿勢は、健康状態に大きな悪影響を与えるだけでなく、年齢に関係なく、貧相で老けた見た目にしてしまうのです。