違いのわかるオジサンに人気!最強コンパクト、日産ノートオーラはマイチェンでさらに売れ行きを伸ばすのか?
ベースである「ノート」よりも50万円も高額であるにもかかわらず、ノートと同数程度も売れている日産の「ノートオーラ」。 フェラーリ初の4ドア4シータープロサングエで京都・金沢・松本500kmを走った そんなノートオーラが2024年6月にマイナーチェンジとなり、フロントフェイスやホイールなどのデザインが変更となりました。かなり大胆なデザイン変更であることから、販売に影響しないのかは気になるところ。はたしてヒットモデルノートオーラは、マイチェンで「さらに売れる」モデルになったのでしょうか。
■難しいといわれた高級コンパクトカーで成功
冒頭でも触れたように、オーラは販売が好調です。2023年の普通自動車の販売台数ランキングでは、ノート全体で4位につけるという好順位。台数的には合計で10万2508台、このうちノートが5万7736台で、オーラは4万4772台と、ノート全体の4割以上を占めています。ノートが税込229万円からで購入できるのに対し、オーラはもっとも安いグレードでも税込278万円と、コンパクトカーにしては高額であるにもかかわらず、これだけ売れているのは、オーラのコンセプトが受け入れられている証でしょう。 かつては「高級コンパクトカーは難しい(売れない)」といわれたものですが、オーラはそれを打破してくれました。第2世代e-POWERのパワフルかつ滑らかな走りや、e-POWER 4WDによる優れた運動性能を実現したことで、総合的な質感が、先代ノートに対して大幅に高まり、これによって、高級コンパクトカーというカテゴリーを理想から現実的に変えてくれたのだと考えられます。
■マイチェン前よりもクセの強い顔に!!
今回のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの一新やインテリアの内装色などを追加したほか、ボディカラーに新色も追加されました。また、運転席のパワーシートが全車標準装備になるなど、細かな箇所にも改良が施されましたが、なかでも大きく変わったのはフロントデザインです。 従来のVモーショングリルではパネルで構成されていたパートを、グリルと一体化したデザインに変更し、ワイド感を強調した、新時代の「デジタルVモーショングリル」を採用。 先行してマイナーチェンジしたノートが横方向のグリルであるのに対し、オーラは日本の伝道工芸である「組子」をイメージさせるデザインとなり、これに伴ってVモーションは縦型のアクセントに。マイチェン前よりもクセの強い顔になっているように感じます。 17インチホイールも新たなデザインとなりました。現行リーフのホイールデザインにも似た、幾何学的な模様が卍型に組み合わせられ、切削加工と塗装の組み合わせで、見る角度によって光と影が織りなす移ろいが美しく変化するという、斬新かつモダンなデザイン。 インテリアには、グレイッシュブラウンの色合いが特徴の内装色「ワイマラナー」を新たに追加。オーラ(AURA)のアルファベット「A」をモチーフにしたモノグラム柄のジャガード織物と合皮のコンビネーション、ブルーグリーンのステッチで高級感のある風合いを演出しており、さりげない高級感と大人のこだわりを感じさせる空間となっています。