大統領選後に量刑言い渡し トランプ氏の不倫口止めで州地裁
【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が有罪評決を受けた不倫口止めに絡む事件で、ニューヨーク州地裁は6日、量刑の言い渡しを今月18日から大統領選後の11月26日に延期すると決めた。共和党候補のトランプ氏は有罪評決による打撃を抑えられることになり、追い風となる。 弁護団は連邦最高裁が7月に認めた大統領の免責特権が適用されるとして有罪破棄を求めており、州地裁は11月12日に免責に関して判断するとした。 州地裁のメルシャン判事は「司法手続きが大統領選に影響を与えようとしていると受け止められることを避けるためだ」と理由を説明した。弁護団は、選挙前の量刑言い渡しは期日前投票の公平性を損ない、選挙妨害につながると主張し、延期を求めていた。 判事はもともと量刑言い渡しを7月に予定していたが、大統領在任中の行為が公務であれば免責特権が適用されるとの連邦最高裁の判断を受け、9月に延期していた。