社会人3年目ですが、ニュースで見る賞与額は自分のものと「何十万円」も違います。あれって大企業の話なんでしょうか?中小企業と比べて賞与額にどれくらい差があるのか気になります。
ニュースで発表される「〇〇万円の平均賞与支給」といった見出しを目にするたびに、「自分のボーナスと何十万円も違う……」と感じたことはありませんか? 多くの人が、ボーナスの額はどのように決まるのか、特に「大企業と中小企業での違い」を気になるでしょう。 実際、大企業と中小企業では賞与にどれだけ差があるのでしょうか? 今回はその背景を理解しながら、賞与額に関する疑問や企業規模ごとの傾向について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
ニュースで報じられる高額な賞与額は大企業のもの?
一般財団法人 労務行政研究所東証の「2024年夏季賞与・一時金の妥結水準調査」によると、プライム上場企業の2024年夏季の平均賞与は84万6021円でした。 しかし、これらの数字は一般的に大企業や一部の高収益企業のものが多く、すべての企業の賞与額を表しているわけではありません。特に、大企業は業績や規模に応じた高い賞与を支給できる体力を持つ場合が多く、ニュースで取り上げられやすい傾向にあります。
中小企業と大企業での賞与額の実際の差を解説
賞与額の実際の差はどれほどあるのでしょうか? 2024年夏季賞与は東証プライム上場企業の全産業平均で約84万となり、前年同期比で4.6%増となっています。特に製造業ではこの金額がさらに高くなる傾向があり、200万円以上の支給も珍しくありません。 一方、株式会社フリーウェイジャパンによる「夏のボーナスに関するアンケート」では、2024年夏実績での中小企業のボーナス平均額は約35万円でした。ボリュームゾーンは「10万円~20万円未満」が最多で21.1%となっています。 また、中小企業/零細企業では、ボーナスの支給自体がない企業も多く存在します。同調査によると、「ボーナス制度がない」と回答した企業が29.9%、「支給予定なし」が26.8%となっています。 大企業が平均的に高い賞与額を支給している一方で、中小企業はそれよりも控えめな賞与となることが多いのが現実です。これは企業規模による財務状況や、安定した売り上げの確保が困難な面があるためです。