SaaS企業、2024年の人材採用は半数が「目標達成」--フィールドセールス以上に注力する営業職とは
マーケティングカンパニーのエムエム総研が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント「マーキャリNEXT CAREER」は1月9日、SaaS企業に勤める採用・人事担当者を対象に「2025年SaaS企業の採用活動」に関する意向調査を実施し、結果を発表した。2025年も採用活動を予定する企業の23.2%は、6~10人の採用を予定しているという。 調査期間は2024年12月18~19日。SaaS企業に勤める採用・人事担当者と回答した1004人を対象にインターネットで調査したという。従業員数は201人以上が全体の40.5%、51~150人が37.2%。提供するSaaSプロダクトは、バーティカルSaaSが約8割に上る。 2024年の採用目標については、「採用目標は達成できた(50.3%)」が最も多く、「採用目標は達成できなかった(26.4%)」「目標よりも多く人材採用に成功した(17.9%)」と続いた。業務サポートのSaaS分野ごとの採用目標の達成状況は、Marketing & Sales Tech(SaaS)分野は「採用目標が達成できなかった」割合が低いことが分かり、マーキャリNEXT CAREERでは「競争が激しいSaaS市場だからこそ、事業成長への貢献度が高い有能な人材の採用に力を入れていたのかもしれない」と分析する。 次に、営業・マーケティング職限定で「2025年の中途社員の採用活動は、どのような動きを検討しているか」と問うと「メンバー採用を積極的に予定している(43.9%)」が最多で、「メンバー、リーダー、マネジャー層の双方の採用を積極的に予定している(34.4%)」「採用活動は検討していない(9.6%)」と続いた。 さらに、「採用活動を検討していない」以外の回答者に、「2025年に予定している採用人数」について聞いたところ、「6~10人(23.2%)」が最多で、「11~30人(23.0%)」「31~50人(17.4%)」と続いた。 営業職の採用で、「どの職種の採用に最も力を入れているか」と聞くと、「インサイドセールス(32.4%)」が最多で、「フィールドセールス(26.1%)」「マーケティング(25.2%)」となり、見込み客へのアプローチを通じた新規顧客開拓を強化する観点から、フィールドセールスやマーケティング以上に、インサイドセールスに力を入れてることが分かった。 マーキャリNEXT CAREERでは、SaaS企業の採用活動は活発であり、高い対人スキルを持つ人材の需要は今後も高まるだろうとしている。