センバツ高校野球 作新学院 選手紹介/1 /栃木
3月18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する作新学院。優勝を目指し、練習に励む選手を紹介する。【鴨田玲奈】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇最速147キロの直球 小川哲平投手(2年) 最速147キロの直球と精度の高いカットボールで、昨秋の関東大会では計14回で自責点0と優勝に貢献した。「直球で強気に攻めていけるのが一番の武器」と自信をのぞかせる。 昨年のセンバツでもメンバー入りしていたが右肘のけがの回復が間に合わず、3回戦でリリーフ登板したものの、わずか10球でマウンドを降りた。「何もできなかった。もう一度甲子園の舞台に立ちたい」 昨年の夏までは先輩と同じ練習をしていたが、新チームになってからは「自分が後輩を引っ張る立場になった」と自覚と責任が芽生えた。自分で足りない部分を見つけ、一人で練習に取り組むことができるようになった。 この冬は瞬発力をつけるトレーニングを重ね、直球のキレを磨いた。「変わったところを見せないといけない。チームに貢献できる投球をしたい」。日光市立落合中出身。184センチ、96キロ。 ◇インコース果敢に 岩出純捕手(2年) インコースを果敢に攻める強気なリードが持ち味だ。「投手の得意球を一番多く使いたいので、そのボールを使うまでどう配球するか」を常に考えている。 昨年のセンバツは初戦で七回からマスクをかぶったが、ミスを重ね、九回途中で交代した。翌日、同行していたOBで同じ捕手だった磯一輝さんに「岩出なら絶対に止めてくれると思われるような、信頼される捕手にならないとだめだ」と励まされた。その日から磯さんの言葉を忘れず、捕球練習に取り組んできた。「今は投手から信頼されていると自信を持って言える」と、センバツ本番を楽しみに待つ。 冬の自主練習では、「自信がないと思いきり振れない」と1日約2時間のティーバッティングで力を付けた。「自分が試合を決められるような強い球を打ちたい」。宇都宮市立陽東中出身。175センチ、78キロ。=つづく