爆発事故のJERAのバイオマス発電の武豊火力発電所 石炭のみで稼働再開 電力の安定確保の暫定措置
2024年1月に起きた爆発の影響で稼働を停止していた愛知県武豊町の武豊火力発電所について、運用するJERAは電力の安定供給確保のため、爆発の原因となった木質バイオマスを使わず、石炭のみを燃料として使う形で稼働を再開させたと発表しました。 武豊火力発電所は、木質バイオマスと石炭を混ぜて燃焼させる火力発電所です。2024年1月31日、木質バイオマスをベルトコンベアで運ぶ際に、多くの粉じんが発生。たまった粉じんが、ベルトコンベアの摩擦熱で発火したことで、爆発が起きました。 JERAは事故調査委員会の結果を踏まえて、木質バイオマスを空気で運ぶ設備を新設することで、摩擦による発熱や粉じんがたまるリスクを減らすなどの再発防止策を示し、2026年度末ごろの復旧を目指しています。 復旧までの間、夏季や冬季の電力需要が高い時期に、安定供給するための暫定措置として、2025年1月7日、爆発の原因となった木質バイオマスを使わず、石炭のみを燃焼させる形で稼働を再開させました。 JERAは「事故の再発防止対策の徹底を図り、二度と事故を起こさないよう設備を復旧し安全に運用を行う」としています。
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