「GMがOKか?って」猛虎で愛された“神様バースの後継者” 元阪神フィルダーが語った日本での転機「文化が違っていた」
「骨折がなければ、50発は打っていたと思う」
そうして日本行きを決断したフィルダー。だが、環境の違いから当初は苦労も絶えなかったという。「出だしは苦しんだ。なぜなら文化がまったく違っていたからね。私はそこに1人でいて、家族もまだいなかったんだ」と明かす。 それでも「打撃面で自信が揺らぐことなかった」という名助っ人は、こう続けている。 「私はいつでもいい打撃をしてきた。だから、打撃で何かが問題になったことは全くない。日常的にプレーさえできれば、うまく行くことはわかっていた。だから384打席で38本塁打も打てたんだ。シーズン途中に手を骨折してしまったからそこでシーズン終了となってしまったけど、もし、怪我もなく出場し続けていれば、50発は打っていたと思う」 猛虎ファンが「神様」と称するランディ・バースが88年に退団。さらに「ミスタータイガース」の掛布雅之も電撃的に引退した。その翌年の89年に入団し、“神様”の背番号44を継承したフィルダー。期待が大きく膨れ上がった中で、覚醒した彼の存在は色褪せない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]