夏ドラマ名作ベスト5。“西園寺さん”も最高だったけど、圧倒的な面白さのNo.1は
7月にスタートした夏ドラマが、続々と最終回を迎えています。すべての2024年夏クールのドラマをチェックした筆者が、プライム帯(19~23時)放送のなかから観てよかったドラマ勝手にベスト5をご紹介します。 ※以下、各ドラマの放送済みの最新話までのネタバレを含みます。
西園寺さんは家事をしない
まずはシリアスな作品が多かった夏ドラマのなかで、まさにハートフルな作品だった『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)。徹底して家事をしない主人公・西園寺一妃(松本若菜)と、年下の訳ありシングルファーザー・楠見俊直(松村北斗/SixTONES)とその娘・ルカ(倉田瑛茉)が“偽家族”として、風変わりな同居生活をはじめる物語です。
“西園寺さん”のキャラが最高すぎる!
キャラ設定・俳優陣・構成・演出のバランスがよく、気軽に観られるのに心に残る。そんなTBS・火10らしい仕上がりでした。そのなかでも際立っていたのが、主人公“西園寺さん”の魅力的なキャラクター。 仕事ができる上に明るくポジティブでコミュ力高め。面倒見もよく、周囲からの信頼も厚い38歳女性なんて、まさに令和の理想的な上司です。また「やりたいことをやる、やりたくないことはやらない」主義を貫いているのも今っぽい。しかも「やりたくないことはやらない」=ズボラ・ルーズではなく、やらないための戦略も秀逸! そんな大人としての包容力を持ちながら、相手のことを優先して自分の気持ちにはちょっぴり不器用なヒロイン。 好感度抜群の“心沸き立つ西園寺さん”を、こちらも好感度の高い松本若菜がチャーミングに演じました。「家族に、職場に、友人に“西園寺さん”がいてほしい!」と思わせた役作りは圧巻! 9月17日に最終回を迎えて“西園寺ロス”なのは、筆者だけではないはずです。
降り積もれ孤独な死よ
サスペンスものとして楽しめたのは、成田凌主演の『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)でした。7年前に“灰川邸”で起きた13人の少年少女監禁死体遺棄事件と、2024年に起きる1人の少女失踪事件が交錯する重厚ミステリーです。