【ヒンヤリ】「真夏日」並み暑さから一転…気温乱高下に困惑 季節外れの桜が咲き紅葉に異変も?
季節外れの“桜” 寒暖差の影響か
日替わりで気温が乱高下する中、都内では、ある異変が…。 10月6日、東京・世田谷区の砧公園で撮影されたソメイヨシノ。 その中に…なんと、季節外れの桜の花が咲いていました。 撮影者によると、公園の関係者も激しい寒暖差の影響ではないかと話していたということです。
気温乱高下の秋 紅葉はどうなる?
一方で、秋の深まりとともに始まるのが、紅葉のシーズンです。 鳥取県にある名峰・大山の観光局の担当者は、今後見ごろとなる“紅葉の見栄え”を心配していました。大山では例年10月下旬から11月上旬に紅葉のピークを迎えますが…。 大山観光局 足立朋子さん: 暑い日が続いて、少なからずとも葉っぱが少し焼けているんではないかと。 色づきがもしかしたら、今までこれぐらいが鮮やかだったと思われるものが、少しぼやける。例年よりは(色が)あせた感じで紅葉になるとは考えられる。 夏の猛暑の影響で、例年より鮮やかさに欠ける可能性があるというのです。 果たして、今年、全国にある紅葉の名所の見頃と見栄えに変化は? 天達武史気象予報士が解説します。 天達武史気象予報士: 紅葉って基本的に9月の気温が高いか低いかで早くなるか遅くなるかがだいぶ決まってきます。今年の9月は全国的に記録的な猛暑でしたから、1週間くらい遅れるんじゃないかという予想が出ています。 ウェザーニュースの見ごろ予想を見ていくと、全国で最初に紅葉前線がスタートする大雪山系はもう冬モードに変わり落葉中です。いま紅葉前線は北海道の山を下りて来ているところです。 そして東北地方は平野部はまだなのですが、山形蔵王は10月13日ごろから見ごろになってきそうです。 関東から西の地方の見ごろはまだだいぶ先なのですが、高尾山辺りで11月18日ごろ、西日本は山沿いでも11月に入ってからではないかという予想になっています。 西日本で一番紅葉の大規模な絶景が見られるのが、先ほどあった鳥取県の大山です。ブナの森が広がっていて、いまはまだ色づきはそんなに始まっていませんが、これから一週間ごとにどんどん変わっていく景色が見られそうです。 MC谷原章介: 今年の紅葉が遅くなったということは、見ごろが短くなったということですか? 天達武史気象予報士: もしかすると、今年は冬の訪れが早いです。そうすると紅葉シーズンが1~2週間で、短くなる可能性があります。 心配なのはこの大山です。青空・雪・紅葉と三段染めのきれいな景色が見られる場所ですが、今年は夏が猛暑だったので葉が焼けてしまっているものがあるということなんです。 小室瑛莉子キャスター: 葉が焼けるというのはどういう状態なんですか? 天達武史気象予報士: 高温障害ということであまりにも暑いので少し枯れてしまうような状況になっています。 ただ、この後1日の寒暖差が大きくなると、8℃以下で一気に紅葉は広がりますから、枯れてない葉っぱはこれから晴れて寒暖差が大きくなると大山のようなブナの原生林はものすごくきれいになってくる可能性はあります。 そしてもう1カ所、関東甲信地方、長野・中央アルプスの千畳敷カール。標高が2500m以上ありロープウェーからも紅葉が楽しめる場所ですが、こちらも高温障害が起きてしまっています。葉っぱが暑さの影響で落ちてしまっていたり薄くなってしまっているという状況です。ですが、こちらもこれからの寒暖差で雪が降ってその下が紅葉という景色が見られるかもしれません。 (『めざまし8』 2024年10月9日放送より)
めざまし8