大きく行動しなければ自分を変えられないと思っていた――鞘師里保がニューヨークで過ごした日々 #今つらいあなたへ
選択そのものよりも、その後の行動が大切
なかなか「新しい一歩」を踏み出す勇気が持てないという人に、どうアドバイスをするかと尋ねると、鞘師はじっくりと考えてから答えた。 「選択はすごく大事。それは、本人が考えた尊いものですから。でもその選択よりも、その後どうするのかが、もっと重要なのかなと私自身は思っているので。後からそれが正解だったというふうに思えるように動くということ。飛び込む一歩も大変、そういう気持ちにも共感しますが、それが本当に悩み抜いたすえの結論だったら、後からでも正解にできると思います」 モーニング娘。を卒業したとき、「ひとつの人生をやり終えたような気持ちだった」と鞘師は振り返る。 「これからどうやって生きていこうかな、どうしよう、という感じだったんですけど。でも今は、いくらでもやり直せるな、と思います。だから、そんなに一歩を踏み出すことって怖くないかもよ、って思います」 ふたたび人生を歩みはじめた鞘師里保の道程は、さらに多くの学びに満ちたものになるのだろう。
鞘師里保(さやし・りほ) 1998年、広島県生まれ。歌手、ダンサー、俳優。幼少期よりアクターズスクール広島でダンスを始める。2011年に当時12歳でモーニング娘。9期生としてデビュー。2015年12月31日、惜しまれながらモーニング娘。を卒業し、その後、ニューヨークへダンス留学。2020年9月より芸能活動を再開。ドラマや舞台、ミュージカル、映画など活躍の場をますます広げている。今年は白石和彌監督の映画『十一人の賊軍』に出演し、山田孝之、仲野太賀、尾上右近らと共演して話題に。