1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング1~10位。強烈なインパクトを残した男たち
2位:アレハンドロ・グリマルド(スペイン代表) 生年月日:1995年9月20日 所属クラブ:レヴァークーゼン(ドイツ) 移籍金:フリー移籍 今季リーグ戦成績:33試合10ゴール13アシスト 今季のアレハンドロ・グリマルドの活躍は、まさにセンセーショナルだった。 現在28歳のグリマルドは、昨夏にベンフィカからレヴァークーゼンへフリー移籍。左サイドバックを本職とする同選手は、シャビ・アロンソ監督の[3-4-2-1]において左ウィングバックを担当した。 彼がこのランキングで2位となった理由、それはDFらしからぬ圧倒的な攻撃力を披露したからである。左WBグリマルド、右WBジェレミー・フリンポンの両翼は、文字通りチームの「翼」としてサイドで輝きを放ち、2人合わせてリーグ戦18ゴール21アシストという驚異的な数字を叩き出した。 ボールを持った同選手はクロス、ドリブルで相手チームの脅威となり、ボールを持っていない時間はワイドに幅を取ったポジショニングやフリーランニングで対峙する相手選手を苦しめる。左に流れる傾向があるフロリアン・ヴィルツが自由に相手守備ブロックをかき乱せたのも、グリマルドの細かなポジショニングの修正が一役買っていたからだろう。 逆サイドでパスが回っている時には、サイドから中央へ移動してクロスのターゲットとなったり、ミドルシュートを打つ準備をするなど、試合の随所で同選手の頭の良さを見ることが出来た。ブンデスリーガの「無敗優勝」を成し遂げたレヴァークーゼンで、大きく評価を高めた選手の1人だと言える。
1位:ジュード・べリンガム(イングランド代表) 生年月日:2003年6月29日 所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン) 移籍金:1億3000万ユーロ(約182億円) 今季リーグ戦成績:28試合19ゴール6アシスト 今季も多くの選手が躍動し、多くのニュースターが誕生した。その中でもジュード・べリンガムの衝撃は群を抜いていると言わざるを得ない。 昨夏にレアル・マドリードへのステップアップを果たしたべリンガムは、もちろん前所属のドルトムント時代から素晴らしい選手だった。昨季はボランチを主戦場として、ブンデスリーガ31試合に出場。攻守にバランスの良い中盤として世界中の注目を集めていたタレントだ。 「白い巨人」で迎えた今季はその活躍が異次元のレベルにまで達している。 カルロ・アンチェロッティ監督は、[4-3-1-2]のトップ下(中盤のダイヤモンドの頂点)でベリンガムを起用する新たなシステムを考案し、それが見事に大当たり。今季はドイツ時代のようにライン間で受けるプレーは少なくなり、ボックス内へ飛び出すプレーが大幅に増えたことで、ゴール前で決定的な仕事をするようになった。 リーグ戦28試合で19ゴール6アシストを記録しており、これはリーグ3番目タイの得点数だ。マドリーの十分すぎる選手層に対処するために作られた[4-3-1-2]が、同選手の新たな才能を開花させるきっかけとなった。 レアル・マドリードのようなビッグクラブで、1年目からレギュラーの座を掴むことはサッカー界で最も難しいことの一つだ。これをいとも簡単に成し遂げ、凄まじいペースで得点を量産したべリンガムは、今季最大の成功を収めた補強で間違いない。 弱冠20歳の怪物は、古巣ドルトムントとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でどんな活躍を見せてくれるだろうか。
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