1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング1~10位。強烈なインパクトを残した男たち
6位:コール・パーマー(イングランド代表) 生年月日:2002年5月6日 所属クラブ:チェルシー 移籍金:4700万ユーロ(約65.8億円) 今季リーグ戦成績:34試合22ゴール11アシスト コール・パーマーは、チェルシー移籍をきっかけにして一気にスターダムを駆け上がった。 マンチェスター・シティで十分な出場機会を得られていなかったパーマーは、昨夏にチェルシーへの移籍を決断した。その移籍金は4700万ユーロ(約65.8億円)とされている。 当初この移籍金には懐疑的な見方がされていた。有望なタレントであるとはいえ、シティでベンチを温めていたパーマーに対して、このような受け止め方がされることは不思議ではない。しかし、この後プレミアリーグで起こることを考えれば、4700万ユーロでも安すぎたと言っても過言ではないだろう。 ブルーズのユニフォームに袖を通したパーマーは、すぐにチームの攻撃を彩る中心選手へと変貌を遂げる。リーグ戦33試合に出場して22ゴール11アシストを記録するなど、その才能を爆発させ、得点関与数(ゴール+アシスト)でリーグトップとなった。 彼のベストマッチの1つに、第31節マンチェスター・ユナイテッド戦(4-3)が挙げられるだろう。パーマーは試合終了間際に立て続けにゴールを奪ってハットトリックを達成。圧巻の逆転劇に本拠地スタンフォードブリッジは大歓声に包まれた。 控え選手からエースへと変貌を遂げた22歳のアタッカーは、今季最高の補強の1つで間違いない。
5位:ハリー・ケイン(イングランド代表) 生年月日:1993年7月28日 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 移籍金:9500万ユーロ(約133億円) 今季リーグ戦成績:32試合36ゴール8アシスト 5位に輝いたのは、バイエルン・ミュンヘンのFWハリー・ケインだ。 長年トッテナム(イングランド)の象徴的なプレイヤーだったケインは、昨夏にバイエルンへ完全移籍。メジャータイトルに嫌われていたワールドクラスのストライカーが、遂にドイツでトロフィーを手に入れるのではないかと思われていた。 しかし、いざ蓋を開けてみると、ブンデスリーガはレヴァークーゼンが驚異的な強さを見せて無敗優勝。絶対王者バイエルンはリーグ3位フィニッシュとなり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も決勝へ進めなかった。 失意のシーズンを過ごしたケインだったが、彼が獅子奮迅の活躍を見せていたことは忘れてはならない。凄まじいペースで得点を量産し、今季リーグ戦32試合で36ゴール8アシストを記録。これにより、欧州サッカーリーグで最もゴールを決めた選手に贈られる「ヨーロッパ・ゴールデンシュー」を受賞した。 バイエルンではゲルト・ミュラー、ロベルト・レヴァンドフスキに続いて歴代3人目の受賞となり、レヴァンドフスキの正統なる後継者がようやく決まった感がある。チームは屈辱的な結果でシーズンを終えることになったが、移籍初年度から圧倒的な数字を残したケインは、高く評価されるべき素晴らしい選手であることを強調しておきたい。 ドイツの覇者にとって、来季は是が非でもリーグ優勝を果たさなければならないシーズンだ。イングランド代表FWはチームに、そして自身に「マイスターシャーレ」をもたらすことはできるだろうか。