富士山のふもと、神秘の森「樹海」と洞窟探検【インフルエンサー SOLA】|Mart
森にときどき落ちているこれ、なーんだ?
これは、通称「森のエビフライ」と呼ばれる、リスのお食事跡。
松ぼっくりの鱗片をむいて、中の実を下から食べていき、先っぽだけ残してポイするそう。
洞窟探検
樹海のもう一つの魅力が、エリアに点在する多様な洞窟。 観光地としても有名な「富岳風穴」や「鳴沢氷穴」をはじめ、数々の神秘的な溶岩洞穴は、いずれも火山活動の歴史が生んだ、自然の芸術です。 今回、行ってみたのはこちらの2つの洞窟です。
【1】コウモリ穴 総延長350m以上に及ぶ、富士山麓の溶岩洞穴の中でも最大規模のもの。 洞穴の内壁は、噴火で流れ出た溶岩が固まりできた鍾乳石や縄状溶岩で、ダイナミックなドレープになっています。 洞穴内は冬もあたたかで、かつて多くのコウモリが冬眠の場として生息していたことから、この名がついたそう。
西湖ネイチャーセンターと隣接する「西湖コウモリ穴」。コウモリの冬眠を邪魔しないように、営業は3~11月のみ。
入り口で、ヘルメットを貸し出してくれる。このヘルメット、なにげに重要です!洞内で、何回頭をぶつけたことか。ギザギザと尖った天井にメットなしの頭を擦ると、めちゃ痛い&流血の恐れあり!
【2】胎内樹型 溶岩が流れ下る時に樹木を取り込んで固まり、燃え尽きた樹幹の跡が空洞として残った洞穴を「溶岩樹型」と言います。
内部の形態がお母さんの胎内を思わせることから「御胎内」と呼ばれ、洞内を巡る「胎内巡り」という信仰行為が行われるようになったそう。 船津胎内樹型や、吉田胎内樹型などが有名です。いずれも、鳥居や神社の奥に祀られている聖域。静かに、自然の声に耳を澄ませたいですね。
まとめ 子連れ樹海ウォーク、少し近寄りがたいイメージとは裏腹に、木漏れ日がさす気持ちいい森にフラットな遊歩道があり、気軽にダイナミックな原生林や洞窟の探検が楽しめました。 子どもたちは、本物の大自然の中で、探検隊長を決めたり、歩き方を工夫したり、発見を伝え合ったり。地球の鼓動を体感する冒険を経て、ひとまわりたくましくなった気がしました。 首都圏からの日帰りも可能な、山梨県の大秘境・樹海。 ぜひ一度、親子で歩いてみてくださいね。 左)洞窟探検は、民間のアクティビティ会社からもたくさんツアープランが出ているので、検索してみてください。 右)春季限定、1日1便だけだけど、ここと新宿を結ぶ直行便もあります。 写真・文/SOLA