【2025年注目馬】ポスト・レモンポップになれる! 新馬戦大差Vのナルカミに期待ふくらむ
スターホースの引退は寂しいが、その後継者を探すのは、競馬の楽しみの一つ。昨年11月9日の京都・ダート1800メートルで新馬勝ちしたナルカミ(牡3歳、栗東・坂口智康厩舎、父サンダースノー)に大器の片鱗を感じている。 【データで見る】ナルカミの血統、戦績 道中は先頭集団を引っ張り、4角ではもう2番手を離しにかかった。強気な競馬だったが脚いろは別格。後半3ハロンは11秒8―12秒1―12秒4の好ラップでまとめ、大差で逃げ切った。勝ち時計1分51秒2も驚異的。良馬場のダート1800メートルで行われた新馬戦においては、1980年以降で最速だった。 坂口調教師は「勝ち負けするとは思っていたけど、あんなに走るとは思っていなかった」と、改めて振り返る。2着馬が次戦で8馬身差V、3着馬も勝ち上がったことを踏まえれば、メンバーレベルも低くはなかったはずだ。 鮮烈デビューから約1か月後。チャンピオンズCが行われた昨年12月1日の中京競馬場で、再びその名を耳にした。レモンポップの引退式後、馬主であるゴドルフィンの一行とすれ違った際、何度か「ナルカミ、ナルカミ」と聞こえた。ナルカミの所有者もゴドルフィン。「次はナルカミで勝とう」と話しているのか…? 会話の内容は想像だが、確かに「ポスト・レモンポップ」としての素質を秘めていると感じた。 2戦目は1月6日中京の、3歳1勝クラス・ダート1800メートルに決定。名馬への第一歩となるか…。どんな走りを見せてくれるか、期待がふくらむ。(中央競馬担当・水納 愛美)
報知新聞社