政党のキャッチフレーズからみえる戦略、有権者の心をつかむ言葉は?
27日投開票の衆院選では、各党がそれぞれキャッチフレーズを使い、支持拡大を図っている。経済対策や政治改革が争点となる中、フレーズからは、各党がアピールしたい主張やイメージなどの戦略も見えてくる。 【グラフ】予想される各党の獲得議席…読売情勢調査
自民党は「日本を守る。成長を力に。」を掲げた。石破首相(党総裁)が先の総裁選中から多用した「守る」の言葉を生かし、防衛力や災害対応を強化し、経済成長でデフレ脱却を実現する決意を示した。首相は18日夜に札幌市で行った演説で「経済対策を実施し、国民の暮らしを守る」と訴えた。
立憲民主党は「政権交代こそ、最大の政治改革。」と銘打った。自民派閥の政治資金規正法違反事件を政権交代の必要性に結びつけ、「政権交代。」を掲げて自民から政権を奪取した2009年の民主党の再来を目指す。野田代表は18日の兵庫県川西市での街頭演説で「私は自民党政権に取って代わるために政治人生を歩んできた」と強調した。
日本維新の会は「古い政治を打ち破れ。」と打ち出した。政治の信頼を取り戻すためには、維新が進めてきた「身を切る改革」が重要だとの思いを込めた。公明党は「希望の未来は、実現できる。」とし、与党としての政策実行力を前面に出した。共産党は「自民党政治のゆがみを正す改革を」とうたい、自民を名指しして対決姿勢を鮮明にした。国民民主党は「手取りを増やす。」と、シンプルな表現で所得向上を目指す姿勢を示した。