コンテ監督がキャリア初のセリエA開幕戦黒星…格下に大敗で敗戦の弁「ナポリは雪のように解けた。謙虚に謝罪したい」伊人気司会者も分析 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】ナポリは、日本時間19日に行われたセリエA開幕節ヴェローナ対ナポリを0-3と落とし、アントニオ・コンテ監督が『DAZN(ダゾーン)』のインタビューで敗戦の弁を述べた。 【動画】ナポリが衝撃の敗戦!勝者の指揮官がキャリア初のセリエA開幕戦黒星
セリエA王者として臨んだ昨シーズンを10位で終え、アントニオ・コンテ新監督の下で再建を図るナポリ。だが放出予定のヴィクター・オシムヘンの去就が定まらず、チームが未完成のままでヴェローナとのセリエA初戦を迎えると、格下であるはず相手に0-3と完敗した。 これまで、セリエAでユヴェントスやインテルを率いて開幕戦で無敗を誇っていたコンテ。キャリアで初めてとなる黒星スタートを喫し、試合終了後の『ダゾーン』のインタビューでファンに謝罪の言葉を述べた。 「ナポリファンに謝りたい。前半はナポリらしいプレーで、相手に1本もシュートを許さなかったが、後半は本当に評価すること自体が難しい。もしかしたら前半の出来に満足してピッチに入ってしまったのかもしれないが、まだスコアレスだったのに、何に満足していたのか分からない」 「注意力や意欲、決意など態度が前半とは異なっていて、チームは最初の困難で反発心を示すことができず、まるで雪のように解けてしまった。結果はともかく、これが何よりも心配であり、最悪だ。大敗の責任が全て、監督である私にあることは間違いない」 「今日は何も語ることがない。情熱や意欲を注いでくれているナポリのファンに対し、謙虚に謝罪したい。ファンへ恩返しをできたらと思うが、現在の状況では難しい。これからしなければならない仕事はたくさんある。いま、こうして正直に話すほかに語ることはない」
イタリアの人気司会者が考えるナポリの現状
『ダゾーン・イタリア』の中継番組では、イタリア人人気司会者のピエルルイジ・パルド氏がナポリの現状を分析している。パルド氏は、メルカートの問題がピッチへ影響をもたらしていることを指摘した。 「非常に苦い夜だろう。コンテが誰よりも先に、パフォーマンスがチームにふさわしくないものであったことを認めて謝罪をした。そしてこれからロッカールーム内で何が起こるのか興味深い。ナポリは、そこで答えを見つけ出さなければならない」 「コンテはピッチ上で優秀な指揮官だ。それは彼が決して満足しない監督だからだ。全てに“ストレス”をかけるが、それは何かを改善するため、チームを上へ上へとけん引していくための“建設的なストレス”だと考える。コンテという監督を選んだということは、素早くギアを切り替えるためであり、改革を行うためだ」 「加えてナポリには、おそらく多くのチームが羨むような資金もあるはずだ。問題はみんなも分かっている通り、ピッチにオシムヘンがいない。いくらになるのか分からないが1億2000万(約192億)、1億6000万(約257億)、1億8000万ユーロ(約289億円)の資金もない。いずれ(オシムヘンの売却で)その資金を手に入れることができ、FWも獲得できるだろう」 「今日はこれほど複雑な試合で、ナポリの困難が見て取れた。(ジョヴァンニ)シメオネや(ジャコモ)ラスパドーリは良い選手だが、あの縦を狙う攻撃が足りなかった。そもそもナポリは、オシムヘンを生かしたこうしたプレーに慣れ、それで結果を出していたんだ」