2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 “最強” SUV
8. スズキ・ジムニー
特長:個性豊か、価格の割に能力値が高い 短所:洗練されていない運転感覚、トランクが小さい スズキはジムニーを世界で唯一の軽量オフローダーとして売り出しているが、まったくもってその通りである。車両車重は1100kg強(欧州仕様)だが、ラダーフレームシャシーにリジッドアクスル式サスペンション、低レシオの四輪駆動システムを採用している。 ジムニーはオフロードで実によく走る。オーバーハングが小さいので、アプローチ、ブレークオーバー、デパーチャーアングルのすべてにおいてラングラーよりも優れている。また、非常に小さく軽いため、泥や砂利の上でも驚くほど扱いやすい。 個性的なルックスに惹かれる人も多いだろう。しかし、自然吸気の1.5Lガソリンエンジンはあまり経済的ではなく、トランクは小さいし、舗装路における乗り心地もよくない。ブレーキを強く踏む場面では、特に注意が必要だ。 コアなジムニーファンならご存知かもしれないが、英国では排ガス規制の問題から2020年に販売を一旦取りやめ、代わりに装備を簡素化した商用車仕様が導入された。後部座席を廃したため、トランクはとても広くなったが、家族で使うことはできなくなった。 それでも、楽しさを追い求めてジムニーを買う人は後を絶たない。趣味を重視する人はもちろん、仕事で悪路を走らなければならない人にも選ばれている。
9. サンヨン・レクストン
長所:お買い得感、トランクが大きい 短所:乗り心地が悪い、高級感に欠けるインテリア レクストンは、手頃にどこでも走れる大型オフローダーだ。これまでも、デザインにまとまりがなかったが、4WDとしての能力は確かなものがあった。最新型では見た目がよくなり、7人乗り、ラダーフレーム構造、ローレンジ付き機械式四輪駆動、電子制御式ヒルディセント・コントロール、最高出力204psの2.2Lディーゼルエンジンを搭載している。 路面の凹凸に大きく反応するなど、舗装路では少々雑な印象を受けるが、大型車としては十分なハンドリング性能を持ち、エンジンとトランスミッションもしっかり仕事をしてくれる。 本格的なオフロードでは、車高の変えられないスチール製サスペンションと、20度をわずかに超える程度のアプローチ&デパーチャーアングルが足を引っ張る。しかし、オフロードを走る場面が多く、大型でコストパフォーマンスの高いクルマを求めているなら、レクストンを検討する価値はあるだろう。