猛暑日は特に注意! ICタグ付き電子車検証をシート下入れっぱなしは破損のリスク大!?
何年も同じ車検証を使いまわすのもデメリット?
もちろん、バイクの場合、もし電子車検証をシート下の収納スペースに入れたままにする場合、ファスナー付きのビニール製バックなど、防水性がある入れ物に入れておけば問題ないかもしれません。 でも、きちんとファスナーが閉まっていないとか、長年同じバッグを使っていると、それ自体が劣化し、水が内部に入りやすくなるケースも考えらます。 国土交通省によれば、少し濡れただけなら問題ないような感じですが、気になるのが紙の部分の劣化。なぜなら、新しい電子車検証は、次に車検を通す際も、車検証自体はそのまま使い、ICチップ内の情報だけをデータ上で更新するからです。 従来の車検証であれば、新車購入時に発行されても、車検の度に新規のものに変わっていましたが、電子車検証では、紙やICタグ自体は何年も、へたすると十年以上同じものを使うことになるというのです。 そのため、濡れたり、折り曲げることを何度も繰り返すことで、もしICチップに問題がないとしても、紙が劣化することで、使えなくなることもありそうです。 あくまで私見ですが、何年も同じ紙を使いまわしするというのは、今回導入された電子車検証の大きな問題点ではないかと思います。近年は、運転免許証やマイナンバーカードなど、ICチップが内蔵されたカードタイプの証明書なども多いですからね。電子化し、長年同じものを使うのであれば、車検証もカード化する方がよかったのではないでしょうか。 車検証の情報をすぐに知りたいのであれば、先述した自動車検査証記録事項を紙でプリントアウトしておくなどで対応できます。ただし、もしカード化すると、新規作成や破損などで再交付する際、手数料などの費用はかなり上がることも考えられるので、一概には言えませんが。 ちなみに、電子車検証を紛失や破損で再交付する場合、手数料は350円。費用自体はさほど高くありませんが、バイクショップなどに依頼すると代行手数料を取られるでしょう。また、自分で陸運支局へ出向く場合は時間や手間もかかり、日頃、仕事などで忙しい人には、ちょっと面倒になるといえます。