名古屋・河村市長が定例会見 アメリカでキャリア教育の教室視察「さっそく取り入れたい」
名古屋・河村市長が定例会見 アメリカでキャリア教育の教室視察「さっそく取り入れたい」
名古屋市の河村たかし市長は21日、市役所で定例記者会見に臨んだ。9日から16日にかけてのアメリカ・ロサンゼルスへの海外出張について報告。現地の学校が設けていたキャリア教育の教室について「さっそく(名古屋市でも)中学校から早く取り入れよみゃあ」として、来年度の予算編成に関連予算を盛り込む検討もすると述べた。 【動画】名古屋・河村市長が定例会見(2023年8月21日)
ロサンゼルスへ7日間、10人で経費約1600万円
今回の海外出張は河村市長はじめ市の幹部ら5人と市議4人、議会事務局1人の計10人が参加。経費は市当局側で約600万円、市議会側で約1000万円かかった。議会事務局によれば、市議会側が多いのは飛行機の座席クラスの違いや、添乗員の有無、市当局とは別行動の調査活動などによるものだという。 名古屋市とロサンゼルス市は1959(昭和34)年から姉妹都市提携を結んでおり、現地ではロサンゼルス市長をはじめ市議会や港湾局、ロサンゼルス名古屋姉妹都市委員会の関係者らと面会。これまでの交流の感謝を伝えて、来年の姉妹都市提携65周年に向けた意見交換をした。
地域の産業について学ぶ教室、「まず5校ほどで」
現地の中学校では「キャリア・ラボ」と呼ばれる教室を視察。7つほどに分かれたブースで、子どもたちがケーキを作ったり、医師のことを学んだりしていた。その地域で労働人口の多い産業について知ることができる授業だという。 河村市長は「学校は受験勉強をするところではなく、子どもが好きなことを発見するように応援するところだと根本から変えないといかん」とし、「設備は意外とものすごい(お金のかかる)ものではない。名古屋市内でまず5校ほどでやってみたい」と述べた。今後、当局側と具体的な教室の改修や指導者のあり方などについて検討していくという。
ビッグモーター街路樹問題で被害届提出へ「とんでもないこと」
保険金の不正請求などが明らかになっている中古車販売大手「ビッグモーター」について、市内の4店舗前で街路樹の土壌から除草剤の成分が検出されたとあらためて公表。被害額は計100万円以上になるとして、器物損壊の容疑で警察に被害届を提出する準備をしていると明らかにした。 河村市長は「とんでもないこと。なかなか想像を絶する話ですけど、適正な手続きを取る」と述べた。 (関口威人/nameken)