「日本女子プロ完全優勝」「同一シーズン2度目の2週連続V」etc 竹田麗央が挑む記録づくしのフィナーレ
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 3日目(7日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇曇り(観衆2496人) 【画像】阿部未悠とピカチュウ 女子プロ日本一を決める国内メジャーで、今季5勝の竹田麗央が首位に立って最終日に臨む。2位の岩井明愛との3打差は間違いなくアドバンテージ。残り18ホールで逃げ切れば、記録づくしのゴールが待っている。
初日から首位を守り切る「完全優勝」は、4日間競技に移行した82年以降の今大会では日本人で初めて。過去の達成者はト阿玉(1985年)、辛ヒョンジュ(2008年)、申ジエ(2018年)の3人だけ。3日間競技時代も樋口久子(1972年、72年、74年)、岡本綾子(1979年)というレジェンドしかいない。 「ツアー初優勝を飾ったシーズンの6勝」は、現在の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会長の小林浩美が1989年に記録して以来2人目だ。 また前週「ゴルフ5レディス」からの2週連続優勝は、初優勝だった4月「KKT杯バンテリンレディス」~「フジサンケイレディス」に続く2回目。「同一シーズンに2度の2週連続優勝」は過去、2015年のイ・ボミ(韓国)、2019年の鈴木愛だけで、こちらは史上3人目になる。
竹田はムービングサタデーのこの日、初日から守る首位から出た。前半はバーディ発進したものの、3、8番で2度の3パット・ボギー。予選2日間をただ一人、ボギーなしで終えながら、自分のミスで流れを悪くしたことで「短いのを外してイラっとした」という。 しかし、9番以降は3つのパー5と14番(パー3)で4バーディを奪取。飛距離のアドバンテージを生かしながら立て直した。「リズムがちょっと速くなっていた」とグリーン上での問題点を把握して、修正能力の高さを見せつけた。
「そんなに簡単にはいかないと思うけど、どういう展開になっても自分のベストを尽くして最後まで頑張れたら」 プロ3年目の21歳が最終日、「68」で回って優勝すれば、21年に稲見萌寧が樹立した「大会最多アンダーパー」の19アンダーを更新。「67」なら17年「日本女子オープン」で畑岡奈紗が樹立した「国内メジャー最多アンダーパー」の20アンダーも超える快挙になる。(沖縄県名護市/石井操) <その他、竹田が優勝すれば> ・通算6勝/「21歳159日」の到達は宮里藍、畑岡奈紗、山下美夢有、古江彩佳、横峯さくらに次ぐ6番目、同年齢での「日本女子プロ」制覇は宮里藍(21歳83日)に次ぐ6番目の年少記録 ・シーズン6勝/稲見萌寧、古江彩佳(ともに2020―21年)以来11人目 ・シーズン21試合目の6勝目/不動裕理(16試合/2003年、18試合/2004年)、宮里藍(19試合/2005年)に次ぐ4番目のスピード 【訂正】「同一シーズンに2度の2週連続優勝」に際して、2019年に記録していた鈴木愛を加えました(9月8日)