【全日本ロードレース選手権】かつてないほど役者のそろったJSB1000 最高峰クラスが2024年はアツイ!
鈴鹿2&4レース事前テストは中須賀がトップタイム ヤマハファクトリーが1-2を獲得
2月26日(月)・27日(火)に行われた鈴鹿2&4レースの事前テストは、天気には恵まれたものの、気温は上がらず寒い2日間となった。トップタイムを記録したのは、2分06秒130を出した中須賀。これに岡本が2分06秒499で続き、ヤマハファクトリーが1-2を占める結果となった。3番手には渥美が2分07秒068で続き、安定した速さを見せていた。中須賀の速さは、さすがだが、岡本はレースラップをこなしており虎視眈々と開幕ダッシュを狙っている。 そして4番手には、注目を集めているDUCATIを駆る水野が2分07秒274でつけた。カウルは、テスト開始前日に、今回から合流するECUエンジニアのエイドリアン・モンティがワールドスーパーバイク開幕戦が行われていたフィリップアイランドから手荷物で持ち込み、スペアホイールは初日の夕方に到着。完全なシェイクダウンとなり、各機能の動作確認を行った。水野もポジションをいじらず、イタリアから持ってきた状態でPanigale V4 Rを理解することに専念。ベストタイムを出した周は、最終セクターで他車に引っかかっており、セクターベストでは2分06秒台に入っていると言う。本格的なセットアップはレースウイークからスタートとなるだけに、水野も「どれだけセットを詰めていけるのか楽しみしかない」と初テストを終え手応えを感じている。 5番手には、長島が2分07秒431でつけている。何気にHonda最上位である。このチームの母体はJ-GP3クラスをリードする7Cとなっており、ダンロップタイヤを実戦開発するのが目的で3年計画でシリーズチャンピオンが狙えるレベルに引き上げるのが目標だと言う。ここもスタッフが睡眠時間を削ってギリギリ走り出すことができていた。ウォームアップ性のいいダンロップと言われているだけに、スタートダッシュを決めて逃げ切るのが理想だろう。また、アジアロードレース選手権で使われている予選タイヤがあるので、当然ポールポジションを狙ってくるだろう。