【全日本ロードレース選手権】かつてないほど役者のそろったJSB1000 最高峰クラスが2024年はアツイ!
今回のテストは、寒さから転倒したライダーが多かった。初日は、津田一磨、津田拓也、清成、渡辺一樹、岩田悟、2日目は、野左根、ゼック、中須賀、名越哲平、渥美、柳川明と蒼々たる顔ぶれだ。この時期に転倒しケガをしたライダーもいるため、いずれも気をつけて走っていながらも、コーナー進入でブレーキをかけた瞬間にフロントをすくわれており残念ながら清成と柳川は負傷してしまっている。野左根は身体は大丈夫だったが、新車が廃車となってしまいチームへの負担は少なくない。 過去にも3月にレースが開催されたことがあるが、そのときとはタイヤの素材自体が大きく違う。寒さ対策としてウォームアップ走行1分前までタイヤウォーマーが許可され、ウォームアップ走行が2周となるようだがレースウイークも同じような気温になる可能性も高く、さらなる安全対策が必要だろう。 現状では、熟成の進んでいるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀と岡本の仕上がりが群を抜いている。これにシェイクダウンしたばかりのDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼、安定した速さを見せたYoshimura SERT Motulの渥美心が、どこまで迫ることができるか? コンディション次第では、ダンロップを履く長島にチャンスが出てくる可能性もあるかもしれない。Honda Dream RT桜井ホンダの伊藤和輝と日浦、Honda Suzuka Racing Teamの亀井、TOHO Racingの渡辺一樹も上位に顔を出してきそうだ。 実力者ぞろいの2024年シーズンのJSB1000クラス。おもしろいレースになるのは間違いない。ぜひ鈴鹿サーキットに足を運んでいただき、ウェビックの順位予想&推し選手登録もして楽しんでいただきたい。
佐藤“ことぶき”寿宏