台湾映画「鬼才之道」が最多5冠 第61回金馬奨
(台北中央社)華語・華人映画を対象にした台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)の第61回授賞式が23日、台北市内で開かれ、ジョン・スー(徐漢強)監督の台湾映画「鬼才之道」(Dead Talents Society)が最多5冠を制した。長編劇映画作品賞は中国のロウ・イエ(婁燁)監督の「未完成の映画」(一部未完成的電影)が受賞した。 「鬼才之道」は幽霊たちの社会を舞台に、彼らの“生きる道”をコメディータッチで描いた作品。チェン・ボーリン(陳柏霖)やサンドリーナ・ピナ(張榕容)らが主演した。歌曲賞、美術賞、視覚効果賞、動作設計賞、メイクアップ・衣装デザイン賞の5部門を受賞した。 主演男優賞は中国のチャン・チーヨン(張志勇)が「漂亮朋友」(Bel Ami)で、主演女優賞は香港のジョン・シュッイン(鍾雪瑩)が「看我今天怎麼説」(The Way We Talk)で選ばれた。 今回は過去最多の計718作品の応募があった。部門別の内訳は長編劇映画99本、長編アニメーション2本、長編ドキュメンタリー68本、短編劇映画403本、短編ドキュメンタリー90本、短編アニメーション56本。 4部門にノミネートされていた日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」は受賞を逃した。 日本からは俳優の阿部寛がプレゼンターとして出席し、式典を盛り上げた。 (名切千絵)